頼ること【Ren.M】

39話 ページ39

蓮side

次の日。

今日は康二と舘さんが来てくれた。

お昼ご飯を片手に。

今日は康二も手伝ったらしく、絶対美味しいから食べてや！って自信満々。

保温ポットにはポトフが入ってて、あたたかい味が胸いっぱいに広がった。

ご飯を食べ終わってベッドを上げ、休憩をしてると…。

康 なぁ、めめ？

蓮 ん？

康 しんどくない？

康二にしては珍しく、単刀直入な言葉だった。

蓮 しんどくないよ。熱も下がってきてるし。

涼 そっちじゃないよ。目黒、今日目が悲しそう。

舘さんにも言われ、もう嘘がつけなくなった。

蓮 …寂しい…。

ポツリと弱音を吐いたら止まらなくなった。

蓮 毎日、熱下がんなくて…。下がらないことが怖くて…。点滴も外れないし、一生このままなのかなって思ったら…。もし退院できてもこんなんなのかなって…。なんかいっぱい考えたら寝付けなくて寝れても目が覚めちゃって…。目が覚める度にみんなのこと思い出すの。みんなに会いたくなるの…。

弱音と共に溢れ出した涙は止まることを知らない。

蓮 帰りたい…。みんなといたいよ…。

そう言うと誰かにふわっと抱きしめられた。

蓮 康二…？

康 やーっと言うてくれた。待ってたんやで？めめからホントの気持ち聞かせてもらうの。

そう言いながら背中をトントンとしてくれた。

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