頼ること【Ren.M】

38話 ページ38

翔太side

目黒はあの後雑炊を完食した。

無理してるのかと思ったけどそんなことはないみたいで…。

蓮 美味しかった…。

そう呟いて満足そうだった。

その後、ゼリーも半分だけ食べられて下膳しに来た看護師さんはびっくりしていた。

翔 気持ち悪くなったら言えよ？

蓮 うん。ありがと。早く帰りたいな…。

やっと目黒の本音が見えた気がした。

ラ あとちょっとだよ。帰ったら一緒に舘さんのご飯食べようね！

蓮 うん。

翔 何食べたいか決めとけよ？舘さんに伝言しとくからさ。

そう言うと目黒はんー…と考えて小さな声でグラタンと言った。

翔 相変わらずグラタン好きだな〜笑

蓮 うるさい…。

ラ グラタン美味しいもんね！じゃあめめが退院したらその日はグラタンだね！

ラウがそう言うと目黒はにっこり頷いた。

でも目黒はなんだか寂しそうな目をしていた。

きっと今は話してくれないと思う。

年下に弱いとこ見せるの苦手なタイプだから。

明日、康二と涼太だったよな…。

聞いてもらうか。

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