頼ること【Ren.M】

37話 ページ37

ラウールside

次の日。

俺としょっぴーが病院に行く。

舘さんが作ってくれた雑炊を片手に部屋を開けた。

ナースステーションで聞いた話だと、ちょっと熱は下がったもののやっぱり食欲はないみたい。

もうすぐ昼食だから食べれたらいいんですが…と言って

ーコンコン

ラ めめー？

蓮 ラウ、しょっぴー…。

翔 おぅ。どうよ、調子は。

蓮 昨日よりマシかな…。

そう言いながらも相変わらず点滴はついてて、おでこに冷えピタもある。

ラ ねね、めめ家に帰ってきたら何したい？

蓮 んー…。とりあえずみんなといたいな…。

めめはそう言って寂しそうに外を見た。

翔 そっかそっか。退院したらいーっぱい俺らといような？

しょっぴーがそう言うとこくっと頷いた。

やっぱりめめ、寂しそうだな…。

それからも色々話してるとお昼の時間がやってきた。

蓮 あれ…？スプーンでか過ぎない…？

めめのお盆に載ってたのはゼリーと大きいスプーンだけ。

めめは不思議そうにお盆を見ていた。

ラ ねぇ、めめ？今日はめめにプレゼントがあるんだー！

キョトンとして俺の顔を見る。

目閉じててなんて言うと素直に閉じてくれて、保温ポットを机の上に置いた。

蓮 これ…。

翔 舘さん作だよ。ちゃーんと先生にも許可もらってるから大丈夫。食べれるだけでいいからな？

めめはしょっぴーの言葉にまた頷き、スプーンを手に取っとた。

蓮 …美味しい。

めめはそう言ってまた、雑炊に手をつけた。

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