仕事10 ページ12
私が嫌いか
太宰さんはそう私に聞いた
『嫌いじゃないですよ。本当に。
ただお試しでと中也さんに誘われているのをいう前に決まってしまっただけで』
太「君は、私が君を、
困らせるために酔った振りをして嫌いか聞いたと思ってるかい?」
『…違うのですか?』
言いにくそうな歯がゆそうな顔をする太宰さん
目を伏せているその様子は
少し考え込むような、答えるかか迷っているかのように見えた
沈黙が二人を包む
勢いで外に出てしまったから曇りの日ならではの風が頬に触り冷たい
そろそろ私から話し出そうと顔をあげようとしたその時
太「…私は本当に知りたかったのだよ、私のことを嫌いか。
だって私はこんなに好きなのに、
ずるいじゃないか私ばっかり君に惚れていくばかりで」
!?
勢いよく顔をあげると
そこには耳が真っ赤の、拗ねた子供のような太宰さんが居た。
空はもう晴れていた。
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2007(プロフ) - 村人Cさん» ありがとうございます! (2023年1月28日 21時) (レス) @page10 id: 1d7ba59c9b (このIDを非表示/違反報告)
村人C - すごく好きです!! (2023年1月25日 22時) (レス) @page2 id: 2775a28299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2007 | 作成日時:2022年12月31日 11時