弱むし泣きむし意気地なし【鬼滅の刃】

拾話 ページ12

冨岡義勇side

今日は姫川のみが任務に行く日だ

他は非番で、勿論のこと俺もである

いつも通り鮭大根を食べようかと街を歩いていると、見慣れた人影が見えた

それはあの白銀だった

姫川に任務をおしつけたり、傷つけたりしている

そんな奴は、のうのうと街を出歩いている

俺は少し気になって、白銀の後をつけることにした

しばらくついていくと、段々と人が少なくなり、古い田舎町まで来た

そこで白銀は下弦の鬼と戦っていた

ん？待てよ

ここは吉野の町

そしてそれは姫川の任務の地である

しかし姫川の姿は見えず、白銀は一瞬で下弦の鬼を斬っていた

しかもその後は上弦が出てきた、、、にもかかわらず上弦を圧倒し、かすり傷一つで帰っていった

おかしい

いつも弱いと言われている白銀が、下弦を瞬殺し、上弦からかすり傷一つで逃れる

あり得ない

俺はそのまま白銀をつけていった

白銀の屋敷の戸口に、見慣れた人影が見えた

姫川だ

姫川は甲高い笑い声で、白銀の持っていた紙をひったくった

ああ、、、俺は、、、何をしているのだろう

俺は白銀の屋敷の戸を叩いた

拾壱話→←玖話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す