双子の絆

キノちゃん ページ37

フユメ視点

マッシュバーバー「いらっしゃいませ。」

？「予約、入れてないんですけど、よろしいでしょうか？」

マッシュバーバー「ええ、かまいませんよ。」


ん？


一つ疑問が.....


フユメ「あの人、マッシュバーバーが見えるの？」

ナツメ「それより、妖怪見て驚かないってどういうこと？」


私たちの疑問は、すぐに解決した


あの人には、マッシュバーバーがコウさんだったときの姿に見えていたのだ


マッシュバーバー「あの、どうしてうちのお店に？」

？「髪を切ろうと思っていたら、たまたま、このお店を見かけたので。」

マッシュバーバー「そうですか....。それでは、いかがなさいます？」

？「マッシュルームカットを、お願いできますか？」

妖怪探偵団「え？」


私たちだけでなく、マッシュバーバーも驚いていた


マッシュバーバー「かしこまりました。マッシュルームカットですね。」


そう言ってマッシュバーバーは、髪を切り始めた


ナツメ「あれ？あの女の人、どこかで.....。そうだ！女優の白鳥沢マヤさんだ！」

トウマ「そういえば、見たことあるかも...。ＣＭやドラマに、よく出てたよね」

フユメ「そうなの？」

ナツメ「うん。…そういえばフユメは、あまりテレビを見ないんだった。」

アキノリ「でも、テレビじゃあまり見かけなくなったよな？」


マヤさんは、どうしてマッシュルームカットにしようとしたのかをマッシュバーバーに話す


話によると、仕事がうまくいかなくてイメチェンしようと思ったらしい


また、マヤさんは子供のころ、ずっとマッシュルームカットにしたんだって


マヤ「子供のころ、大好きなマッシュルームカットになった私は、無敵になれた気持ちでした。あの頃の気持ちを取り戻せたらなぁ....。そうそう、同じクラスに同じマッシュルームカットの男の子がいて！他のクラスメイトたちから、"キノココンビ"ってよくからかわれてたなぁ〜。」


キノココンビ.....？


もしかして...


マヤ「あの子、今頃どうしてるのかな？」

マッシュバーバー「きっと今でもその子は、今でもマッシュルームカットが好きなんじゃないんですか？」

マヤ「そうだといいな♪」


そう言ってマヤさんは笑った


ナツメ「あの人多分、マッシュバーバーの初恋の人だよ」

ケースケ「えっ？でも、名前が違うでしょ？確か、キノちゃんって言ってなかった？」

フユメ「多分、白鳥沢マヤは芸名なんじゃない？」

ケースケ「あっ！そっか！」

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