バレンタイン ページ46
そう雑談している間に、学校に着いた
宇髄と同時に下駄箱を開けると、中が箱でびっしりになっていた
宇｢下駄箱は地味だぜぇ？こう、屋上から落とす勢いでくれよ｣
いやそれ中身大丈夫じゃないだろ
｢カカオの匂いがする､､､チョコレートか｣
丁寧に包まれたそれはほんのり甘い香りがした
宇｢轟針もやっぱり結構モテてるんだな｣
｢別に、お前ほどではない｣
運良く持っていた紙袋に箱を入れていく
これでも丁寧に作ってくれたんだ、有難く頂こう
職員室まで行き、紙袋を机の上に置いて、授業などの準備を始める
隣の冨岡や煉獄も同じように紙袋があった
煉｢ありがたい！チョコを貰った！轟針も貰ったか？｣
｢ああ、感謝したい所だが、殆ど匿名だ｣
宇｢普通はそうじゃねぇか？｣
｢そうなのか､､､｣
ーーー
昼休みに入り、屋上で弁当を広げる
白米と卵を一緒に食べて、よく食べる
やっぱり母の作る弁当も美味しいな､､､
微笑みながら食べていると、隣に誰かが座った
獪岳だ
獪｢師範｣
｢ん？なんだ？｣
水を飲み、ペットボトルの蓋を閉じた時、俺の口が塞がった
｢んぅ、ふっ､､､！｣
急すぎて頭が追いつかなくなり、真っ白になる
口の中を掻き乱されて、まるで身体中を舐められているようだ
そして、ほんのり甘い味､､､チョコの味だ
チョコを飲み込むと、口が離れた
銀色の糸で結ばれ、プツリと切れる
｢急､､､すぎるだろ､､､｣
獪｢すみません、せっかくのバレンタインだったので、つい｣
いや、ついっていうノリで口移しするか普通､､､
思春期ってこんな感じなのか､､､
｢まぁ､､､別に問題ないが､､､｣
獪｢なら良かったです、愛してます、師範｣
｢え？ぁあ､､､うん､､ぅ､､､｣
いきなり愛してると言われて何焦ってるんだ自分､､､
その後の授業はもうその事しか頭に入らなかった
ーーー
家に帰宅し、紙袋を丁度いい日陰に置き、手を洗い、リビングに向かう
冬以外なら自分の部屋に戻るところだが、コタツのある冬はそのままリビングだ
｢､､､チッ､､､｣
なんでいるんだ、こいつ
紅｢あ！おかえり！なんでいるかって？出張で帰りがけにたまたま寄ったんだ！本家の家は久々だ！｣
｢うっっっわ、心読むなよ気持ち悪い｣
紅｢ふふっ、その言葉責めいいね、もっと言って｣
ああ､､､これだから嫌いだ
紅｢ねぇ！今日バレンタインだし、俺に何かちょうだいよ｣
俺はカバンの中を探って、それを渡した
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きゅうり(プロフ) - ゆうきさんコメント有難うございます！まさか前作から見ていた方が完結まで読んで下さったのですか！とても嬉しいです！これからも頑張ります！ι(｀･-･´)/ (2020年6月11日 18時) (
レス) id: 72f03521a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 完結おめでとうございます、 前作から愛読していた為完結して涙が出てきちゃいました、w 前作の連載開始した頃はまだ獪岳の小説が全然なかったのですごく嬉しかった思い出があります。最高の作品をありがとうございました。 これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 869cc0f237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスパロフ | 作成日時：2020年5月4日 21時
