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2人が戻ってから俺たちは目的の自動販売機へ向かった。



俺たち以外に人はいなくて、静けさが逆に気まずい。



慧「ねぇ、俺ココア飲みたいんだけど。ちょっと飲んでから帰ろ?」



大貴「ん、いいよ」



カップに入ったココアを一口飲んで、伊野ちゃんはベンチに座った。



それに合わせるように、俺は隣に座る。



慧「びっくりしたね、先生が恋人だったなんて。」



教師2人のキスシーンなんて、生徒からしたらトラウマもんだけど、伊野ちゃんは呑気に微笑んでいる。



あの2人は顔も綺麗だし、俺ら2人も付き合っている身だから、何の違和感もないのは俺も同じだけど。



慧「…俺も、キスしたいんだけど。」



そう言った伊野ちゃんの横顔は、耳まで真っ赤だった。



大貴「興奮してんの?」



慧「してないって言ったら嘘。」



可愛すぎるだろ…。



伊野ちゃんの肩を掴んで身体を俺と向かい合わせにする。



赤面の伊野ちゃんを正面から見たときの破壊力はやばくて、俺まで恥ずかしくなってくる。



慧「うぅ〜…」



伊野ちゃんは俺の肩に顔を埋めた。



大貴「ふふ、ごめんごめん」



それを宥めるように、俺は伊野ちゃんの頭を撫でる。



伊野ちゃんが顔を上げると、俺は視線を合わせ、優しくキスをした。



しばらくキスを続けていると、手を叩く音が耳元で大きく鳴る。



手越「はーい、イチャラブタイム終了!何だよ、遅いと思ってわざわざ迎えに来てあげたんだよ?」



うわ、最悪…



慧「ねえ、聞いてよさっきね、シゲ先生と増田先生が…」



先程まっすーに言われた言葉を思い出したのか、ハッと口元を抑える伊野ちゃん。



手越「何々?2人のイチャラブタイム目撃しちゃったとか?」



大貴「え''ぇ⁉何で知ってんの」



手越「いやいや、有名だからね?うーんそだねぇ、我が校の有名カップルと言ったら…お前ら2人でしょ?同班の山田と知念と、あと、やぶひか!と来たらまっすーとシゲでしょ」



手越はやれやれと肩を竦め、



手越「あーあ、俺もけいちゃんとラブラブしたいなぁ」



大貴「え、けいちゃんって?」



慧「手越と仲良いけいちゃんと言ったら、一人しかいないでしょ。ねー?」



手越「あはは、ねー!」



え…?



いや、まさかね。



謎が増えた1日です。


END.
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

ごめんなさい長めです

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作者名:かーこ | 作成日時:2018年12月1日 20時

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