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黄side
今日は少ししげの様子がおかしい。珍しくマフラーを巻き直してくれたと思ったらずっとニヤけてるし。普段あまり写真なんて撮らないのに。
「淳太」
「ん？」
パシャリとまた鳴った。
「…撮りすぎやろ」
「ええって言うたんは淳太やん」
そりゃ、いいと言うだろう。
年下の好きな人からの可愛いお願いなんて。
「…まあな」
何も言い返すことが出来ずに無言でご飯屋さんに向かう。
「あ、あの！」
その道中、突然話しかけられそちらの方向を見ると可愛らしい女の子2人が緊張したように立っていた。
「ジャニーズWESTの中間くんと重岡くんですよね…？」
慎重に聞いてくれるので安心させるために笑いかける。
「はい。そうですよ」
「やっぱり！あ、あの、私大ファンなんです！」
嬉しそうにキャッキャッする子達は制服を着ていた。
「ほんまですか？ありがとうございます」
すると後ろの方で聞いてるだけだったしげがお礼を言う。それだけで嬉しそうにするのだからやはりファンは可愛い。
「本当にいつも応援してます！」
「嬉しいなぁ。ありがとうございます」
「大好きです！」
そんな会話を数回して交わしてからそろそろといった感じだった。
「では、僕達もそろそろ」
「あ、すみません！時間を取らせてしまって」
「大丈夫ですよ」
そう別れようとした時女の子が声を上げた。
「あ、中間さん！」
「はい？」
「マフラー、リボンにしてるのとても可愛いですね！」
…マフラーをリボン…？
疑問に思っているといつの間にか女の子たちはいなくなっていて俺としげだけが残されていた。
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作者名：年長さん | 作成日時：2023年3月25日 1時
