検索窓
今日:22 hit、昨日:15 hit、合計:40,034 hit

19 ページ19

桃side

この日のことを思い出したのか、事実ではないと項垂れるしげを見て俺は心底安心していた。

「ていうか、これがあったから逃げられたん?これだけで?確かに大事な時期に撮られたんはあかんけど」

そしてブツブツと独り言を零しているしげを横目にスマホを閉じようした時一件のメールが届いた。

「あ…」

思わず声に出してしまったのは許して欲しい。送り主はつい先程話題になっていた淳太だったのだから。

「どうしたん?」

俺の声に反応してそう聞いてくるしげに俺は「なんでもない」と答えてメールを開いた。
そこには謝罪の一文と今は濱ちゃんと一緒にいるといった類の内容だった。

「…しげ」
「なに?」
「この後暇やったらご飯食べに行かん?」

そう言うとしげは不思議そうな顔をする。

「ええけど、淳太とご飯行く予定やなかったん?」

俺は淳太に返信しながらその問いに答えた。

「おん。せやから淳太もおるけど」
「…は?」

素っ頓狂な声を上げるしげに淳太とのメール画面を見せる。

「まあ、今更無理なんて言わせへんけど」

「しげと一緒にそっちに向かうから」という一文を淳太に送り付けているのがしげの目に映し出される。それを見たしげはとうとう声も出せない程に驚いてしまった。

「ほら、固まっとらんで行くで」
「おま、なん、…は?」

逃げ腰になってるしげの腕を引っ張る。

「仲直りをはよ出来るんが2人の良さやろ?」

だから早く仲直りして。また俺が入る隙もないほどに仲良くして。

先程しげを抱きしめてしまった俺はもうそろそろ限界だから。はやく。

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
281人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズwest , 赤黄
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:年長さん | 作成日時:2023年3月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。