三十四話 ページ40
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放課後
私は、日直日誌を書くため、自分の席に座った。真ん中の列の後ろから2番目。意外と目立つ席だ。
今日のペアの子は…蒼井さん。あ、いない。大時計の掃除にでも行ったのかな。
…ん？日誌に何か挟まってる…
『僕の分は書いておいたから、先に帰るね』
…いつの間に書いたんだろ…机の中に入れて置いたはずなんだけど…あ、時止めたのか。納得。
日誌を開くと、今日の授業や感想、記入者など全て書かれていた。私が書くところは感想しか無い。今日私何もやってないな…
私は、早速感想を書こうとしたところで、気づいた。
書くことが無い…何書こう…
「裏ー！」
「日誌を書き終わるまで抱きつかないで」
いきなりつかさが抱きつこうとしたため、日誌を書き終わるまで止まってもらった。つかさは、ものわかりは良いのか、落ち込んだような雰囲気を出しながら近づいてきた。
私の隣に来た途端、頭に違和感を感じた。…多分、撫でられてる。
「よしよーし」
撫でられていると、何か安心する…
私は、つかさに質問した。
「つかさ…日誌の感想書けない」
「“とてもやりがいがありました”でいいんじゃない？」
「ありがと。それ書く」
意外だ。つかさがアドバイスをくれた。
撫でている手を休めず、私にアドバイスをくれた。私はそのまま書いた。
「日誌を机に置いて…終わり」
先生の机に日誌を置いた。つかさを払い除けたことに少し罪悪感を覚えた。
私が日誌を机に置く瞬間、つかさが抱きついてきた。冷たいけど、抱きしめられると安心する。まだ人間なんだなと自覚した瞬間だった。
「裏ー！やっと抱けたー！」
「語弊のある言い方はやめろ」
「はーい…」
つかさがとんでもないことを言い出したため、制止した。場所によっては誤解をうむ言葉だ。やめさせないと。
つかさが抱きついてきて、嫌な気はしないけど、
何だか恥ずかしい。
誰かに見られてたら、そいつを消し飛ばす自信がある。
…でも、つかさ、良い匂いがする…から、あまり消し飛ばしたくない。
普も同じだ。寧々ちゃんも。
…こう聞くと、誰でもいいから抱きついて欲しい女に聞こえるけど…そんなことは思ってない。だから、早く離れてほしい
「そろそろ離れて。帰りたい」
「えー！もっと抱きついてたい！」
「ダメ。もう帰る」
私は、駄々をこねるつかさをひっぺがして帰った。
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エユ（このみ☆）(プロフ) - 加奈さん» ありがとうございます！最初のあたりはかなり大雑把な文になっていますが、ちょっとずつ進化してるので御安心を…最高だなんて…嬉しいです！ (2019年8月14日 14時) (
レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - こういうダウナー系の主人公待ってました…最高。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
エユ（このみ☆）(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます！ (2019年4月30日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
黄泉 - とっても面白いですね！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 4a1429c7dd (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆（このみ☆）(プロフ) - 空(くう)さん» ありがとうございます！わかりやすくては良かったです…！(*^▽^*)更新、これからも頑張ります！(*･ω･)ﾉ (2018年9月30日 19時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木の実☆（このみ☆） x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年9月17日 21時
