第5話 屯所の風呂 ページ5
『♪〜♪』
あー私風呂好きなんだよな〜。
なんかこう……スカッとする!
『あっ、ここか』
屯所の廊下の突き当たりに、大きく、“風呂”って垂れ幕がある。
その垂れ幕を潜り、
脱衣所で服を脱ぎ、
風呂に戸を開ける。
ガラッ……
『うおお!広え!』
今の私の言葉が 響くぐらい大きな大浴場だった。
超!気持ち〜 癒される〜♡
ふは〜 なんて言いながらお湯に浸かってリラックスしてたら。
ガラッ……
『え』
沖田「あ」
緊急事態発生•緊急事態発生!!
私の頭の上あたりで警報音が鳴り響く。
ん?待てよ?
風呂で、沖田隊長と会った。
つまり!?
『ぎあああああああ!!!なんで居るんすか!!!』
沖田「あ……わりィ……気づかなかった……」
見んな見んな見んな!!!
あっち向け! つか、出てけ!!!
沖田「あの……ほんと、わりィ……すぐ出てくから……」
沖田隊長がこの言葉を発する時には すでに沖田隊長は、くるっと 私に背を向けていた。
以外と優しいな……。
なんて。
いやいやいや!!!
待てよ、こんな状況を引き起こした人に優しいなんて馬鹿か私!!
一生 恨むわ。
沖田隊長が風呂を去ってから数分間、私は恥ずかしさのあまり、湯に浸かってボーっとしてた。
『くそ、のぼせた』
ゆっくりと湯船から上がり、着替えと諸々を済ませて ゆらゆらと 部屋に戻った。
ああ、なんなんだ。
この世に神も仏もいねーな。
真選組入隊初日でコレか。
くっ、明日 沖田隊長にどんな顔して会えばいいんだよ……。
ブツブツ言いながら、
“魂沢は女だから、ひとり部屋な”
って言われてた 私専用の部屋に布団をバサッってしいて寝ころんだ。
『明日は朝早く 朝練か』
そういえば、沖田隊長、“明日の朝練で態度示せ” 的なこと言ってたな。
朝練って何すんだろ……?
頭の中でもんもんと考えてたら、いつの間にか 寝ていた。
__________沖田隊長が 布団でなかなか 寝付けなかったのは、
また別の話_____
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作者名:ちぃみゆ | 作成日時:2018年12月4日 23時