夢見てた未来〜THIRD〜

92話 ページ4

ララ「え、と…、」


私を見ながら戸惑う。


いきなり知らない奴に呼ばれたんだ。


そうもなる…。


『…アハハ。』


…あなたの言った通りだよ、お兄ちゃん。


ララさん…とてもかわいいね。


ララ「あなた…は？」


…出てきそうな涙を堪えながら、笑顔を作る。


『東雲 ハルカです。』


ララ「え…!?」


『…聞いたこと、あるかな？』


…ララさん以外はポカーンとする。


ララ「…GENERATIONS、の？」


『はい。』


タケシ「あー…聞いたことある。」


ピー「よく村山が騒いでる…？」


…村山さん、どれだけ話してるの？


…あー、今度GENE高で来れたらいいな。


ララ「…って…こと、は…」


そう言いながら悲しそうな顔をする。


…お兄ちゃん、ララさん以外には私のこと話してないんだね。


だから…ララさんだけ知ってて、あとは知らない。


『ごめんなさい。』


…私は、あなたから大切な人を“奪った”。


ララ「違うっ…！あなたは、悪くない!!」


泣きながらそう言う。


ララ「謝らなきゃいけないのはっ…私の方で…!!」


…違うよ。


『悪いのは、私だ。』


…私が…


『“傍観者”だったから。』







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