七話 ページ9
「こんにちは、Aさん、と……中原幹部!」
私の横にぴったりとくっ付く兄ちゃんを見て、いっちゃん、基樋口一葉ちゃんは、ぴしっと背筋を伸ばした。
そんないっちゃんに、兄ちゃんは「おう」と手を上げる。
いっちゃんの横には、龍くん、基芥川龍之介くんもいた。
「……中原さん、お久し振りですね。本部に何か御用事でもお有りですか?」
「否、妹を送ってやっただけだ。」
「………相変わらず、仲がよろしい様で。」
そう云い、龍くんは「ゴホ、ゴホ」と咳をした。
龍くんだって、銀ちゃんという可愛い妹チャンがいる筈なんだけどなぁ。
そこ迄仲良く話しているのも見たことが無い。
『違うよ龍くん、兄ちゃんが勝手に付いてきたんだよ……』
「何だよ、手前が襲撃なンて受けるから、優しい兄ちゃんが気を使ってやったンだろうが。」
「襲撃!?」
その一言に反応したのはいっちゃん。
龍くんも少し驚いている様だ。
「お怪我は無かったのですか?」
『襲撃っていっても、今回狙われてたのは兄ちゃんだし………』
「若しかしたら、俺を狙ってる様に見せかけてたのかもしンねェだろ。」
「………情報屋という職に就いている以上、貴様が命を狙われる事も有るだろう。もう少し自分の職業に自覚を持ったら如何だ。」
『……………はい、済みません。』
兄ちゃんと同じ事云うな、龍くん。
私なんかより、龍くんとか、いっちゃんとか、兄ちゃんの方が余っ程命を狙われるだろうに。
「其れよりも、首領に用が有るのでは無いか?」
『あ、そうだった。』
「早く行け。本来なら
「はい、先輩! では中原幹部、Aさん、これにて失礼します!」
敬礼こそしないものの、まるで警察の様にぴしっと背筋を伸ばしてお辞儀をしてから龍くんの元に駆けていくいっちゃん。
「ったく、芥川の奴。俺の妹に向かってあんな口叩きやがって………」
『まあまあ、逆に龍くんが心配して来ても、其れは其れで一寸不気味でしょ?』
「………鳥肌が立つな。」
御免、龍くん。勝手にディスったりして。
✄--------------- キ リ ト リ --------------✄
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文豪ストレイドッグス作品の夢主に30の質問してみた!!【中原中也はシスコンで有る。】 で作成
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桃茶(プロフ) - 詞音さん» ありがとうございます!夜中の3時…!?ちゃんと睡眠も取ってくださいね!w (2018年4月9日 7時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 面白かったです!ついつい夜中の3時後まで読んでしまいましたw 他のも見ときます! お疲れ様でした。(´∀`) (2018年4月9日 3時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
桃茶(プロフ) - 御免なさい、三十二話とあとがきが何故か消されていて……形的にはこれで終わりです!閲覧ありがとうございました! (2018年4月3日 13時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
悠爽 - 終わるんですか!?とても良い作品だったのに!でも作者さんお疲れ様でした。とても素敵な作品で面白かったです!!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: e139e0903a (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - え・・・終わっちゃうの!?・・・・・おもしろかったです!! (2018年4月3日 12時) (レス) id: da69d52ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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