二十六話 ページ29
次にAが目を覚ました時、其処は見慣れた部屋だった。
重たい体を起こし、ベッドから降りる。
頭がぼーっとしている。
(兄ちゃん、は……？)
リビングに行くと、中也が一人テレビを見ていた。
中也の目の前にあるテーブルには、カップ麺のゴミが転がっている。
『…………兄ちゃん？』
中也はハッとしたように此方を振り返る。
「目、覚ましたか。体調は如何だ？」
『…………………一寸、だるい。』
「そりゃァ二日も寝てりゃな。」
サラッと云い放った中也の言葉に、Aは驚愕する。
二日も眠っていたのか。
『若しかして、ずっとカップ麺？』
「…………作るの、面倒臭かったンだよ。」
中也は仕舞った、という顔をする。
『そんなんだから、身長伸びないの。』
「うっ………」
中也は溜息をついて、素直にカップ麺のゴミを片付け始めた。
時計を見ると、もう六時だ。
夕飯を作らなければ。
そんなAの思いを察したのか、中也が云った。
「晩メシは俺が作る。手前は大人しくしてろ。リクエストとかあるか？」
『………ステーキ食べたい。』
「お粥な。」
『病人じゃないんだから…………』
中也は黒い無地のエプロンを着けて、完全に料理する気満々だ。
それを見て、Aは先程まで中也が座っていたソファに座る。
(……………そういえば、私何でそんなに眠ってたんだろう………)
一瞬そんな考えがAの脳裏をよぎったが、それは直ぐに消えていった。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ --------------✄
エプロン中也を想像して一人で悶えてました。
同士は必ずいるはず。
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桃茶(プロフ) - 詞音さん» ありがとうございます！夜中の3時…！？ちゃんと睡眠も取ってくださいね！w (2018年4月9日 7時) (
レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 面白かったです！ついつい夜中の３時後まで読んでしまいましたw 他のも見ときます！ お疲れ様でした。(´∀`) (2018年4月9日 3時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
桃茶(プロフ) - 御免なさい、三十二話とあとがきが何故か消されていて……形的にはこれで終わりです！閲覧ありがとうございました！ (2018年4月3日 13時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
悠爽 - 終わるんですか！？とても良い作品だったのに！でも作者さんお疲れ様でした。とても素敵な作品で面白かったです！！！ (2018年4月3日 13時) (レス) id: e139e0903a (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - え・・・終わっちゃうの！？・・・・・おもしろかったです！！ (2018年4月3日 12時) (レス) id: da69d52ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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