四話 ページ5
『はいこれ、御約束の資料です。』
封筒を手渡すと、国木田さんは「何時も有り難う御座います」と頭を下げた。
此処は武装探偵社。主に軍警等では手に負えない危険な仕事を取り扱う処だ。
然して、私が情報を提供している組織の一つ。
ポートマフィアにはこの事は伏せている。云ったら殺される。兄ちゃんに。
何故なら……………
「Aちゃーん!! 何時来てたのー!?」
『つい先程です。では失礼します。』
兄ちゃんの元相棒であり、犬猿の仲である太宰治さんが居るから。
もう帰っちゃうのー?と拗ねる太宰さんの後ろから、部下である中島敦くんがぴょこんと顔を出す。
「済みません、中原さん。太宰さんにはお構いなく……」
「あー! 敦くん、私の事を無下に扱ったね!? 立派な反抗だぞ、其れは!」
「黙れ太宰!」
ゴチン、と痛そうな音がして、国木田さんの拳が太宰さんの頭にクリーンヒットした。
「お騒がせしました」と頭を下げ、国木田さんは太宰さんを扉の向こうへと引きずって行った。
バタン、と扉が閉まる。
「何時も悪いねェ。騒がしくて。」
『慣れました。』
「中原さん、結構メンタル強いですね……」
あはは、と笑う敦くんは、今日も今日とて可愛らしい。一個年上とは思えない。
『ウチには、アレより面倒な奴が居ますから……』
「え?」
『此方の話です。』
768人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃茶(プロフ) - 詞音さん» ありがとうございます!夜中の3時…!?ちゃんと睡眠も取ってくださいね!w (2018年4月9日 7時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 面白かったです!ついつい夜中の3時後まで読んでしまいましたw 他のも見ときます! お疲れ様でした。(´∀`) (2018年4月9日 3時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
桃茶(プロフ) - 御免なさい、三十二話とあとがきが何故か消されていて……形的にはこれで終わりです!閲覧ありがとうございました! (2018年4月3日 13時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
悠爽 - 終わるんですか!?とても良い作品だったのに!でも作者さんお疲れ様でした。とても素敵な作品で面白かったです!!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: e139e0903a (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - え・・・終わっちゃうの!?・・・・・おもしろかったです!! (2018年4月3日 12時) (レス) id: da69d52ea0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ