背伸びする才能とセンスを 【名前変換オリジナル】

才能１５％ 再開 ページ16

「はい、何ですか」

そう言って振り向いたその人は…

.「は？父さん？」

私の父でした。








.









いやいやいや、何で何で何で。
と頭の中で繰り返していた私は、あることを思い出した。



ーールーンヴェルトの書があの人の書斎に置いてあったと言うことをーー




うわー、どうしようどうしようどうしよう
うわー、やばいやばいやばい

「……A？」

シーン…
嘘吐きましょう。

.「A？誰ですか、それ。
あのー、王立図書館探してるんですけど、何処にあるか知ってますか？」

「え、
…名前は」

.「セアラです。
セアラ・アイリス」

「Aじゃないのか？」

.「人違いです」

にーげよ！
バレたら怖いもん！

「騙されてあげているうちに本当のことを言った方が身の為だと思うよ」

つ・ま・り・バレてる！
キャァァァァ、ヤッバーイ、ドーシヨー

.「セアラですセアラですセアラですセアラですセアラですセアラです」

取り敢えず偽名を連呼。

「A、帰ろうか」

.「ですから私は…」

「A」

いつもより少し低い声で言われ、かなり怒っていることがわかった。

.「はぁ……。分かりました、降参でございます」

「最初からそう言えばいいものを…」

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