残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

伍 マヨらー ページ6

「いえ、そんな…結局何も出来なかったですし」


本当にそうだ。ぱっちゃんが居なかったら女の子は助からなかった。
今だって泣き喚きたいけど、佐紀ちゃんだって泣いてないし


「被害者には少し話を聞きたいんですが、屯所まで来てくれますか？あっ、佐紀ちゃんは大丈夫です」


これが…銀魂伝説の土方マヨラー！


「あ……はい。佐紀ちゃん、お母さんの側を離れちゃ駄目だよ？ばいばい」

「うん！お姉ちゃんばいばい！！」



案内された車に乗り込む。これがモノホンの、真選組の車かぁ。前の座席には、土方さんと沖田さんが乗っていた。おぉ大好きなコンビだ！


「土方さんタバコ臭いです。それに、マヨネーズばかり。早死にしますよ」

「早くシね土方」

「春村さん！？まだ俺ら初対面だよね？何でマヨラーって分かったの？それに、どさくさに紛れて何か聞こえたような気がするんだけど」

「空耳でさァ。喋ってねェでちゃんと仕事しろよ土方。」

「すみません…先輩…って何でだよ！？明らかにいつもお前の方がサボってるだろ」





また取調室か…
今日はあちこち忙しいな全く


「あ…志村さんこの度は…ご愁傷様でした。
ぱっちゃんには、非常に良くしてもらいました。田舎の祖母も、急な報せに哀しんでおりました。」

「春村さんの中で、ぱっちゃんと僕は別人なの？！何その、着ぐるみの中の人みたいな！田舎のばあちゃん全く関係なくね！？」


被害者が取り調べを受けるのは、加害者も取り調べをするが信憑性はあまりないからとのこと


「何でもいいから、とりあえず分かることを教えてください」

「えっと…犯人はあの場にいた、2人だけではないはずです。佐紀ちゃんと私とぱっちゃんは、一斉に襲われたみたいです。ぱっちゃんが見たと言ってました。だから最低でも3人はいます。」

「あとは？」

「あっ…子供は売れば高くなるとか」

「しくじった。すぐに佐紀ちゃんとその家族をこちらに呼べ」

「はい。分かりました」

「犯人が捕まってないとなると、また狙われる可能性がある。顔を見られたかもしれないからな」


そういえば無線か何かの音がしたような…


「志村さんはどうします？そっちには万事屋が付いてるから平気だとは思いますが。」

「はい。僕はあの家から離れたくありません」

「志村さん、お強いらしいからあんなの敵じゃないようなものでしょうけど、気をつけてくださいね」

「まだその設定続いてるんですね…もういいです。春村さんも気をつけて」

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