残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

拾弐 お弁当 ページ13

「はぁ…お弁当受け取ってもらえなかった」

「じゃあ俺が貰ってあげまさァ」


マヨの奴もひでェことするもんだな


「でも…それ、少しマヨ多めですよ…」

「何でィ。なら、意地でも食わしてやらァ」


土方のために作ったのか
何でか少し山崎と土方にイライラする。
理由は分からないが。土方はまぁ分かるが。

いつもあんぱん食ってる山崎の弁当はどうなってるんだ…


「山崎のは、どういうのなんだ？」

「やだな、決まってるでしょ？おはぎですよ。パンばかりじゃ栄養偏りますから」


変わんなくね？


「じゃあ……土方のは」

「水で薄めたマヨネーズです！！」


ちょっと、ずれてるってか…なんてーか…




「沖田さんは好きな食べ物ってなんですか？」

「…酒」

「…飲み物じゃないですか！食べ物は？」

「…特にない」

「じゃあ…何でもいいんですね」




そう言って微笑むと土方さんに渡してくださいと言って去っていった。
気のせいか少し残念そうな顔をしていた気がする。


『あっ…総悟！何を！！』


何で、こんなに胸が…苦しいんでィ…





_______________


その頃、土方の部屋には近藤が訪れていた。



「おいトシ。すまない入るぞ」

「……春村さんについて…ですよね」

「まさかとは思う。だが、可能性はある」

「そうですね。もしかしたら、ここにいない方が彼女は幸せなのかもしれない…」

「あぁ…春ちゃんにこのことを話すなよ」

「えぇ、確証もありませんから」


2人以外誰もいない部屋であるのに、会話は終始何故か小声だった。


_______________


そして、朝のミーティング中に電話が鳴り響く。
私が取っていいのか迷ったが、取った。
その内容に私の頭は真っ白になった



「大変です！！昨日の被害者の佐紀ちゃんがまた行方不明に！今電話でお母さんが！」

「何だと！？１から７番隊までの者はすぐに出動する準備を！！８、９、１０番隊はいつも通り町の警備と春ちゃんの警護を！山崎は電話でお母さんから情報を集めて、無線で俺に伝えろ。指示もできるのなら任せる」

“「はい」”


佐紀ちゃん…どうか無事で…
近藤さんすごいみんなをまとめあげてる。他の人達も、慌てず行動していてすごいと思う。
でも…アニメの中では、起こらなかったはずの出来事…もしかして私が来たから？


「気をつけろよ。今日は1人になるんじゃねェぞ」

「ありがとう。沖田さんも気を付けて」


どうして、こんなに不安になるんだろう…
沖田さんは強いのに。

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