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私の姿が消えて、不思議に思ったメンバー(キセキ)が探しに来たみたい。テツみたいにミスディレしたいな・・・。遠い目で冷蔵庫と見つめ合う。
「あっ、みっけ。」
「ちっ・・・」
「舌打ちすんな!!」
もっと1人で居たかったなー。ったく、大輝よ野生の勘か。見つけ方が斬新ね☆
「さっさと戻るぞ。」
投げやりな言い方だけど、優しさがこもってるのが直感で、過ごした時間の濃さのお陰で分かった。
「・・・ご飯食べたくないから行きたくない。私は断固動かない。」
わざとらしく頬を膨らませ、拒否するとさっきまで睨めっこしてた冷蔵庫を見下ろした状態になっていた。つまり、大輝が私を抱っこしていて。
「はっ!?」
「うっせ、赤司が待ってんだよ。はさみ投げつけられたくないだろ。」
まあ、そうなんだけど。もうちょっと運び方考えよっか?腰の辺りと肩だけを支えられて、悠々と運ばれる私・・・。なんか納得しない。
「そうだけど!!ちょっとどこ触ってんのよ!」
「わざとじゃねえよ!!」
「ガングロめ!」
「はぁっ!?ってか、お前全然成長してねーな。お前の家は成長しねーのか?」
黒子家は、別に小さくない!お兄ちゃんは大きいし!
「成長してます〜!!見てよ、この体!」
「ちっちぇよ!」
がやがやしていれば、既に食堂に着いていた。テツ、さつき、涼太の順番で発言していく。
「大ちゃん、最低。」
「青峰君、馬鹿ですか。あっ、愚問でしたか?」
「青峰っち、成長してねぇすっね・・・。」
溜め息をつきながら、おろしてもらった。諦めて魔王の前に座る。
「A、食べろ。」
「え、無理です。」
「僕の言うことは・・・?」
僕になっちゃったよ!
「ぜったぁぁい。」
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作者名:希奈 | 作成日時:2017年3月29日 15時