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朝練が終わり、全員が戻ってきた。朝食は、和食中心で男子高校生でも十分満足する量となっている。私や女性陣にはお粥。朝からご飯は・・・という意識もあるのでお粥。
朝食メニュー
・白米(お粥)
・漬け物とか納豆、のり
・具沢山豚汁
・目玉焼き
・鯖の味噌煮
・ヨーグルト
『いっただきまーす!!』
・・・賑やかだな。
私は、朝ご飯とかあんまり好きじゃない。だけど、食べているのを見るのは好き。どっちかと言えば、羨ましいの方が合っている。
お腹は当たり前のように空く。ただ、一定の量を超えれば吐き気がする。多分、テツヤより酷いと思う。これは、精神的なものもあるし胃が弱いのもある。
薬を飲んで抑えてはいるものも、嫌悪感は抱く。だから、出来るだけ食べたくない。実際、酷いとヨーグルトやゼリー水でさえも逆流してくる。
「Aさん?大丈夫?」
「リコさん・・・。」
冷蔵庫の前でうずくまって、ぼーっとしていれば様子を見にきたリコさんが居た。なんか純粋に心配してくれてるのが分かった。
「大丈夫ですよ?私、ちょっと低血圧で朝は元気でないだけなんです。」
「あら、そうなの。なんか合ったら早めにね。女も少ないんだから気軽にね!」
「ありがとうございます。」
申し訳ない程度に会釈して、私からその場を離れた。なんだか、苦しかった。
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作者名:希奈 | 作成日時:2017年3月29日 15時