はーち ページ8
⋆͛*͛ ͙͛⋆
【花巻side】
松のその一言で、みんなに緊張が走ったのがわかった。
ポチャン
未だ鳴り止まない水滴音に
唾を飲み込む。
及川「き、きっと誰かが知らない内にぶつかったんだよ!!うん!!」
岩泉「そ、そうだな」
松川「そーゆーことにしよう。」
ぎこちなく笑う及川達に便乗するように、みんなが頷い出す。
矢巾「とりあえず、人体模型をなおしましょう!」
渡「そ、そうだね」
2人が人体模型に触れると、「「え」」と2人の声がした。
及川「えっ、なに、どーしたの?」
渡と矢巾は2人で顔を見合せ、少し困った顔をした。
渡「いや、あの・・・人体模型に水が・・・」
水?
矢巾「・・・なんか濡れてるんですよね」
ポチャン、ポチャン
再び静まり返る俺たち。
嫌な汗が流れる・・・
金田一「あの、ずっと考えてたんですけど・・・
1階で聞こえてた水滴音が、2階でも聞こえるもんなんですかね?
大して大きな音じゃないのに」
金田一、その言い方じゃ
まるで────
国見「水滴音が俺たちの後をついてきてるみたい」
その一言で、さっきまでの悪寒が倍増した・・・
気がする。
さっきからチラチラ見える黒いモヤも気になるし、
この水滴音にも不安が煽られるし
花巻「もう肝試しやめね?」
また及川らへんに「怖いの?w」とか言われそうだけど、なんか気分最悪で倒れそうだし。
及川「そ、そーだね!何か思ってたより笑えないし速く撤退しよ!!」
案外すんなり承諾してくれた及川。
わざと大きな声出してるあたり、こいつも怖いって感じてんのかな。
ポチャン
渡「出ましょう、なんかここ空気悪いですし」
渡と矢巾は倒れたままの人体模型から手を離し、扉を開けると
矢巾「う、そだろ・・・」
渡「ひっ!!」
渡の小さな悲鳴に、皆がどうした?と駆け寄る。
廊下を指さす矢巾。
そこには、入る時にはなかった
大きな水溜まりがあった。
凄い目眩で本気で倒れそうになった
その瞬間
俺は「は?」と疑問の声を出して固まった。
顔に水滴が落ちてきたのだ。
見るな、見るな、と心の中で強く思いながらも
俺の首は無意識に上に向いていた。
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うみ - 陰陽師系のお話大好きです!楽しみにしてます! (2020年7月11日 14時) (レス) id: 18bcd91a66 (このIDを非表示/違反報告)
笑子。@Get along 同盟(プロフ) - 好みに刺さるッッッッ!更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月10日 10時) (レス) id: 3b8e056261 (このIDを非表示/違反報告)
夜舞希色(プロフ) - 何ですかこの面白い作品は!!!私の求めていたものじゃないですかぁ!!!更新、楽しみにしてます( ≧∀≦)ノ (2020年7月10日 1時) (レス) id: 619087ccaf (このIDを非表示/違反報告)
どん(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしています! (2020年7月9日 18時) (レス) id: 85f455c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慈那子 | 作成日時:2020年7月8日 0時