【HQ】突然ですが、青春撮ってこい。 (ページ39)

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影山「そういや、みっちゃんとりぃちゃんって誰だ？」
　
　
『え？？誰それ知らない』
　
　
影山「誰ってお前が言ったんだろ」
　
　
『？』
　
　
国見「さっきの女子追っ払った時に言ってたやつ」
　
　
『うひぃっ、…』
　
　
横から口を挟むと、彼女は驚いたように肩を揺らした。心なしか顔が赤い。ていうか影山との対応の差がスゴい。
　
　
『あっ、あれは口から出任せってやつデス…』
　
　
目を泳がせ、口を尖らせ、指をイジイジ。
立派なコミュ障じゃないの、その反応。
　
　
影山「お前…気持ち悪いぞ、」
　
　
『うぐっ、…影山くんうるさいよ！！しょうがないじゃん！イケメンだよ！？
　
イケメン！！

分かる！？話すの緊張するの！！』
　
　
国見「あの、聞こえてんだけど。」
　
　
聞いたあとの俺はどんな反応すればいいの
　
　
『あ、』
　
　
今気づいたらしい。余計に顔が赤く染まる。
うわ、反応が素直すぎる。少しだけ嗜虐心が擽られるんだけどこの子。
　
　
国見「取り敢えず助かった。ありがと」
　
　
『い、いえっ！礼には及びませんよ』
　
　
そう言って彼女はへにゃりと笑う。さっきの肉食系女子とは対極だな。全然こっちの方が可愛げがある。
　
　
国見「…あ、影山もありがと」
　
　
影山「ついでかよ」
　
　
口を尖らせた影山を彼女は小突き、先程とはうってかわり、にししと笑った。
　
　
　
『それでは、私はこれで！』
　
　
影山「俺も。」
　
　
『買い物付き合ってくれるの？』
　
　
影山「ロードワーク。」
　
　
『言うと思ったー』
　
　
そんな会話をして2人は俺に背を向けて歩き出す。
彼女は突如、振り返って俺に小さく手を振った。
　
　
　
ほんの少しだけ、
　
　
＿＿＿あとはどんな笑顔で笑うのか見てみたい。
　
　
なんて思いが頭をよぎった。
　
　

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岩泉「国見、待たせたな」
　
　
岩泉さんの後ろからはレギュラー全員がゾロゾロとやってきた。みんな、同じ電車に乗り合わせたらしい。
　
来るの遅いですよ、そう文句を垂れたいところだったけど、さっきの出来事を思い出して言うのをやめた。
　
　
及川「あれ？国見ちゃんなんか嬉しそうだね？」
　
　
国見「そうですか？気のせいですよ」
　
　
　
また、会えるといいな、なんて。
　

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天然タラシの一ノ瀬ちゃんを書きたかった…
ナンパされる国見ちゃんぐへへ(^q^)