知り合いなはずがない【梅原裕一郎】

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お昼

私たちはいつもの場所に集まり、当然のようにご飯を食べ始める。


入学式以来四人で食べない事はないってくらい。

もはや4人で居ない事は無いくらいずっと一緒。

あ、でも部活バラバラだわ。


それに舞は朝自転車だし。





智「見てみて」


ご飯を食べながら智恵が出してきたのは浅沼さんがセンブリ茶飲む動画。

お昼にはこうして声優さんの動画を見るのが日課みたいなもの。



4人『ブッ…フッ…はははは！』


勢いよく笑ったせいで唯菜がむせた。


『あー、むり、しんど』

智「最高」

舞「それ」


少なくとも私にとっては声優さんは日常で、精神安定剤で


芸人よりも面白くて


カッコよくて


雲の上の存在だから憧れる。


梅ちゃんに対してはもう恋愛感情すらあるんじゃないかってくらい大好きだ。



でもこれはきっと恋なんかじゃないって言い聞かせる。


だって声優さんだよ？

会う事も少なければ恋なんてそんな


おこがましいよ。

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