A級1位のあの人に恋をした5 (ページ29)

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227話衝突2 ページ29

出水side

スタスタスタ。

迅｢んっ、出水、ストップ。｣

ピタッ。

出水｢はい？｣

迅｢あー…やっぱりかぁ。ほら、あれあれ。｣

チラッ。

出水｢えっ！あれは…。｣

二宮さんと…Aだよな？
Aのやつ、二宮さんに抱きついてんじゃん！こんな所太刀川さんに見られたらやべぇだろ！

出水｢ちょ…ヤバくないっすか？｣

迅｢いやいや。よく見てみな。Aちゃん泣いてる。｣

出水｢！…ホントだ。てことは…やっぱり太刀川さんと喧嘩したんすか…。｣

迅｢…そうなるね。ま、とりあえずAちゃんに話聞こうか。｣

スッ。

迅｢Aちゃーん、二宮さーん。｣

おいおい！遠慮ないな迅さん。

パッ。

A｢あっ…迅さん。｣

二宮｢…。｣

タッタッタッ。

出水｢おいA…大丈夫か？｣

A｢出水先輩…。太刀川さんが……！！｣

出水｢あーだよな。うんうん。とりあえず移動するか。｣

二宮｢なら俺の隊室に来い。誰もいない方がいいだろ。｣

二宮隊隊室

ストッ。

二宮｢少しは落ち着いたか？黒崎。｣

A｢はい…。すいません、いきなり抱きついたりして。｣

迅｢まぁ仕方ないよ。太刀川さん…怖かったんでしょ？｣

A｢……はい。いきなり…キスされて…やめてくださいって言ってもやめてくれなくて…まるで別人みたいで怖かったです…。｣

二宮｢…そういう事か。｣

出水｢太刀川さん…何やってんだよ…。｣

迅｢んー、太刀川さん独占欲強いもんね。最近は更に拍車がかかって凄いし。｣

A｢私が他の男の人と話してたら嫌だって言われても…困りました。二宮先輩も迅さんも出水先輩も、もちろん他の人も皆さんと話したいですし。｣

迅｢…そこなんだよねー。｣

二宮｢黒崎と太刀川の考え方の差だな。｣

迅｢太刀川さんはそういうのも嫌だって思うくらいAちゃんと一緒にいたいんだけどー、逆にAちゃんは色んな人と話したいでしょ？｣

A｢はい。｣

出水｢まぁ全部分かり合うってのは無理だしなー。｣

んー…どうしたらいいんだか…。