210話 恋人3 ページ12
Aside
ズンズンズンッ。
A｢ちょ…！太刀川さん！｣
太刀川｢…。｣
ずっと手引っ張られてるし…。無言だし…。
どこ行くんだろう？
『お前は俺の女だ！』
A｢っ…！///｣
仮眠室。
ウィーン。
グッ。ドサッ。
A｢わっ！？｣
私はベッドの上に倒されてしまった。
ギシッ。
太刀川さんの顔が目の前にある。
A｢！｣
ふいっ。
太刀川｢…何で目逸らすんだよ。｣
A｢だ、だって…。｣
は、恥ずかしいし…！
太刀川｢…俺の事嫌いになったのか？｣
A｢そ、そんな訳ないじゃないですか！！｣
太刀川｢じゃあなんで？｣
A｢それは…。｣
スッ。
A｢っ！｣
ピクッ。
太刀川さんが私の頬に触れた。
太刀川｢俺は…お前の事が好きだからもっと触れたいと思うし、もっとキスしたいと思う。もっと…お前の傍に居たい。｣
A｢！｣
太刀川｢けど…それは俺だけなのか？いつも俺だけ気持ちを伝えて…お前からは何もないから…不安になる。｣
A｢っ…！｣
スッ。
太刀川｢悪かったな…いきなりキスして。…ちょっと外出てくる。｣
スタスタ。
太刀川さん…そんな風に思ってたんだ…。
私の事を凄く想ってくれてるのに私は…。
ぐっ。
A｢ま、待って下さい…太刀川さん！｣
ぐいっ。ぎゅっ。
太刀川｢！｣
私は後ろから抱きついた。
A｢…ありがとうございます、太刀川さん。そんなにも私の事を想ってくれて。私も…同じです。太刀川さんの事…好きです。大好きです…！｣
ぎゅううっ。
A｢ただ…恥ずかしくて…。太刀川さんと付き合ってから変に意識しちゃって…。太刀川さん見る度にカッコよくなっていくし…どうしたらいいか分からなかったんです…。男の人を好きになるの…初めてだから…。｣
太刀川｢そうか…。｣
スッ。
私は太刀川さんから離れた。
A｢ごめんなさい。面倒くさくて…。素直に気持ちを伝えられなくて…。｣
太刀川｢…そんな事ねぇよ。｣
ぽんぽんっ。
太刀川｢お前がどんな奴でも俺はお前だけが好きだ。俺も…初めてだ。こんなにも愛しいと思う女は。｣
A｢！｣
太刀川｢少し俺も…急ぎすぎたな。これからはゆっくりでいい。少しずつ…俺たちなりのペースで付き合っていこう。｣
ちゅ。
そう言って太刀川さんは私の手の甲にキスをした。
A｢！…はい。これからもよろしくお願いします…太刀川さん。｣
太刀川｢…おう。｣
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ヒナコ(プロフ) - とてもおもしろかったです(*ゝω・)ﾉ やっぱり太刀川さんカッコイイです！！！！！続き楽しみにしてます。更新頑張ってください！！！ (2021年2月14日 23時) (
レス) id: 9558fcebee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2019年4月20日 15時
