178話 現実 ページ29
出水side
俺が唯我にキレてから一週間が経った。あの後唯我は俺に謝りに来た。俺も言い過ぎたから謝った。
そしたら次は当真さんと風間さんが来た。何の用かと思ったら、当真さんがいきなりAを迎えに行くぞって言い出した。
こんな状況なのに何言ってんのか分かんなかった。けど2人は前を向いていた。皆の力でAを取り戻すと言っていた。
当真さんと風間さんが喝をいれてくれたお陰でもう一度俺も頑張ろうって思った。
スタスタ。
出水｢当真さんと風間さんはすげぇなぁ。｣
タタッ。
国近｢いずみーん！｣
出水｢柚宇さん！どうしたんすか？そんに慌てて。｣
国近｢太刀川さんの意識が…戻ったって！！｣
出水｢！｣
タッタッタッ。
ガラッ。
出水｢はぁ…はぁっ！｣
忍田｢出水！国近！｣
出水｢た…太刀川さん…。｣
太刀川｢…よぉ出水、国近。心配かけたな…。｣
出水･国近｢！｣
出水｢太刀川さん…。｣
太刀川｢あぁ。｣
出水｢良かった…本当に無事で良かった…！｣
まずい…また涙が出そうになる。
国近｢良かったね、いずみん。｣
忍田｢慶、状況は理解してるか？｣
太刀川｢あぁ…。｣
太刀川side
ずっとずっと長い間暗闇の中にいた。深くて抜け出せない程の闇の中に。
夢の中でAに会った。何回も見る夢だった。夢の中でAはいつも笑っていた。いつも楽しそうに俺に向けて笑っていた。
けどその夢の最後でAは必ず消えてしまう。
表情は見えないまま。
パチッ。
太刀川｢ここは…。｣
忍田｢慶！｣
風間｢太刀川。｣
太刀川｢忍田さん…風間さん。｣
忍田｢良かった！意識が戻ったか！｣
風間｢ここがどこか分かるか？｣
太刀川｢……。｣
そうだ…俺はサクヤに負けて…Aが…。
ガバッ。
太刀川｢Aはっ！？ぐっ…！｣
ズキッ。
風間｢落ち着け太刀川。まだ怪我は癒えてないんだぞ。｣
太刀川｢ごめん…。｣
忍田｢Aは敵に連れていかれた。だが…必ず連れ戻す！これはボーダー全体で決めた事だ。｣
太刀川｢！…そっか。｣
少ししてから出水と国近も来た。
ごめんA…絶対に守ると言ったのに…結局俺の方が守られてる。
どうしようもないな…俺は。
でもこれで最後だ。サクヤを倒して…二度とお前を辛い目にはあわせない。
あんな辛そうな、悲しそうな表情はさせない。立ち止まってる暇なんかないんだ。すぐに…助けてみせる。
太刀川｢A…待っててくれ。｣
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嶺真(プロフ) - ソーメンさん» 返信遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます！頑張って更新したいと思いますのでこれからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 18時) (
レス) id: efd2ad212f (このIDを非表示/違反報告)
ソーメン - この後がすごく気になってたまらないです！今回の話が終わったら出来たらで良いのでワールドトリガーの漫画に沿って更新して頂けれたらなと思います！ (2019年4月11日 15時) (レス) id: 3ab4414f7b (このIDを非表示/違反報告)
嶺真(プロフ) - ぬるぷよさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。応援ありがとうございます！頑張って更新していきますので応援よろしくお願いします！ (2019年3月21日 14時) (レス) id: efd2ad212f (このIDを非表示/違反報告)
ぬるぷよ - すごく面白いです！ 続きが楽しみです！頑張ってください。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: b378003baa (このIDを非表示/違反報告)
嶺真(プロフ) - タッチーさん» 返信遅くなりすいません。応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月6日 16時) (レス) id: efd2ad212f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2018年4月2日 18時
