卒業と別れと、告白 ページ7
夢主たち四年生設定andクル夢です。
『ユウちゃん、どうしよう。……私、クルーウェルさんのこと好きかもしれない……』
そうAから相談を受けたのは、二年前のまだ寒い冬のことだった。
四年生が卒業して、私たちは二年生になって。後輩も出来たとき。
そんな時に、オンボロ寮にお泊まりに来ていたAが、少し恥ずかしそうにそう言ったのだ。
「え、良いじゃん。告白したら？」
Aに好きな人が出来たのが嬉しくって、そう言ってしまったときのことは今でも思い出せる。
顔を真っ赤にさせたAに『ま、まだ早いよ』と怒られた。可愛かった。
でもそれから、Aは少しずつ少しずつ。クルーウェル先生にアピールしていたようで。
『あのね、昨日褒めてもらって……！頭、ポンポンってされたの！』
『昨日、クルーウェルさんにお菓子あげたんだ。……喜んでくれた、かな』
『……クルーウェルさんが、お返しにキャンディくれた！』
そう、クルーウェル先生の行動に一喜一憂するAが可愛かった。
それで、三年生になる前。
『……クルーウェルさんに、告白したんだ』
そう笑うAに、詰め寄ったのを覚えている。
結果は、駄目だったみたいで。……でも、本当にフラれたってわけじゃなく。
『卒業するときまで俺のことが好きだったら、考えてやろうって。……好きに決まってるじゃん、ねぇ？』
そう拗ねたように此方を見るAの頬には、泣いた跡が残っていて。
思わず抱きしめたんだったっけなぁ。
『……ユウ、なにボーってしてるの？』
私が、その時のことを思い出していると。
後ろからAが声をかけた。
「……Aがクルーウェル先生にフラれた時のこと思い出してた」
『……やめてよ。今日はフラれないもん』
そう言って、Aは悪戯っぽく私を見る。
……そう、今日は私たちの卒業式。
と言っても、卒業式はもう終わって今はパーティーの途中なんだけど。
この場には卒業生はもちろん、OB……つまりリドル先輩とかレオナ先輩とかも遊びに来ている。
『今日のために髪のセットも、メイクも頑張って覚えたんだから』
そう笑って、Aは立ち上がる。
その髪は綺麗に纏められていて、ナチュラルメイクもバッチリ決まっていた。
もう私が付き合いたい。
『見ててよ、私の一世一代の告白を』
そう凛とした態度で告げるAは、格好良かった。
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桜夏幹(プロフ) - とても好みだ。に私まで落ちました。（勿論、心の中でとどめてます。主人公は夢主さんですから^^ (2023年4月11日 10時) (
レス) @page8 id: 3d710f5422 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - エースが優しいの結構すきだなぁ……オール好きだけど。この優しさ大優勝 (2021年4月17日 3時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 季節の変わり目は……私も体調よく崩すので……小言で……羨ましいっ///// そして、可愛い！！川？って言ってったけど……違う！そうじゃないww (2020年11月26日 9時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - むゆ。さん» いえいえ、お話できて楽しかったです (2020年10月23日 19時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
むゆ。(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ですね……笑 ご丁寧にありがとうございました！ (2020年10月23日 19時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月12日 0時
