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紫の髪を揺らし、笑みを浮かべて生首さんはそう告げる。
その頭には、猫のような耳がついていた。
生首さんは私を上から下までじーっと穴が開くほど見つめ、「あぁ」と漏らした。
「にゃあるほど、昨日から騒がしかったのはそう言うことだったかにゃあ」
うんうん、納得したように頷いて生首さんは笑った。
声を出さない私を不思議そうに見つめ、生首は怖いかにゃあ？と目を細める。
ゆっくり首を振ると、そうかいと笑って私の手を取った。
「光の魔力を持ちながらも"あの"ナイトレイブンカレッジに入学した少女。……皆、馬鹿だにゃあ」
にゃあ？と生首さんが私に問う。
何て答えるのが正解なのか分からず、取り敢えず笑った。
その反応もお気に召したらしく、生首さんはもう一度笑い声をあげる。
目元に滲んだ涙を拭いながら、生首さんがじっと私を見た。目を細め、笑みを深くして。
「ここには、おみゃーの居場所なんてにゃあのに」
真っ直ぐに私を見つめ、生首さんが言葉を吐き出す。
……でも、確かにそうなんだよなぁ。私の居場所が、ここにあるとは思わない。
『そう、なんですよね。なのに何で……』
「おみゃーの学園の生徒を良く思ってないからにゃあ。……お人好しが発動しただけにゃあ」
『……お人好し』
お人好しで私は拉致されたのか。そんな不満が、小さく顔を出した。
先ほどの人たちと話しても、悪い人たちだとは思わなかった。だからこそ、質が悪いのだけど。
そんな私を見て「ま」と生首さんが言った。
「おみゃーがおるべきは、あそこにゃあよ。見つかる前に、早く逃げにゃあ」
どこか優しい目で私を見て、生首さんはだんだんと身体を現していく。
完全に姿を現した生首さんは、私の頭をぽんぽんと叩いて私が出てきた窓の中に入っていく。
「学園の少し外れにある、小さな建物。……そこに、おみゃーの学園にもある鏡があるにゃあ」
『ありがとうございますっ』
願えば、どこにでも連れて行ってくれる鏡。それがあれば。
……でも、私がいなくなったことに気付かれたら。
その考えを読んだのか、生首さんが部屋の中から私に話す。
「俺が誤魔化せるのは数分しかにゃあ。……後のことは心配すんにゃーよ、しっかり話はつけとくにゃあ」
『！……本当にありがとうございます、生首さん』
私は頭を下げ、目的の場所へと走り始めた。
「……？生首さんって、俺のことかにゃあ？」
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桜夏幹(プロフ) - とても好みだ。に私まで落ちました。（勿論、心の中でとどめてます。主人公は夢主さんですから^^ (2023年4月11日 10時) (
レス) @page8 id: 3d710f5422 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - エースが優しいの結構すきだなぁ……オール好きだけど。この優しさ大優勝 (2021年4月17日 3時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 季節の変わり目は……私も体調よく崩すので……小言で……羨ましいっ///// そして、可愛い！！川？って言ってったけど……違う！そうじゃないww (2020年11月26日 9時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - むゆ。さん» いえいえ、お話できて楽しかったです (2020年10月23日 19時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
むゆ。(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ですね……笑 ご丁寧にありがとうございました！ (2020年10月23日 19時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月12日 0時
