第6話 ある意味好都合 ページ7
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「確かに虎の被害は2週間前からこっちに集中している。それに4日前に鶴見川で虎の目撃証言もある」
国木田君は、敦君の証言と街の情報が一致していることを確認した。敦君は偶然虎と同じ場所に居合わせてしまったと語っていたが、どうにも信じがたい。そもそも証拠が無いのだ。敦君が虎に殺されかけたという証拠が。
「敦君これから暇よね？」
聞くまでもないだろうけど。
「……猛烈に嫌な予感がするのですが」
敦君はこれでもかというほど顔をしかめた。
虎に命を狙われていると云う自分を使って一体何をするつもりなのかと、瞬時に予測したのだろう。敦君が『人食い虎』に狙われているのならこちらは好都合としか云いようがないのだ。本当に狙われているのなら。
「虎探し、手伝ってくれない？」
「いいい嫌ですよ！ それってつまり『餌』じゃないですか！ 誰がそんな」
「報酬出るわよ」
報酬。敦君は言葉を飲み込んだ。報酬が出るのなら話は別というわけね。呆れた。この手の人間はホント金に弱いわねえ。
「国木田君は社に戻ってこの紙を社長に」
「おい、二人で捕まえる気か？ まずは情報の裏を取って」
「いいから」
国木田君には意外と心配症な一面もあるけど、それなりに私の事は信頼してくれていると思う。探偵社に入社してからと云うもの、私の相方として、早くも二年の付き合いになるのだから。
昔の相棒より......彼奴なんかより断然良いわ。なんていう風な昔話はさておき。国木田君は最後まで浮かぬ顔をしていたけれど、今回の依頼は私に一任してくれた。
「ち、ちなみに報酬はいかほど？」
「こんくらい」
それはあまりある金額だった。金無し宿無しの敦君からしてみれば尚更なわけで、息を飲み、言葉も出せなかったようだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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綺羅(プロフ) - 太宰さんは、スカートなのですか？ (2017年1月3日 10時) (
レス) id: ba54971924 (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» いえ、改善点を見つけられたのでこちらこそありがとうございました。 (2016年7月24日 23時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
奈江 - 確認しました。 わざわざ訂正ありがとうございます。お手数おかけしましてすいませんでした (2016年7月24日 23時) (レス) id: c67595ed82 (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» 第1話だけ編集してみたのですがどうでしょうか(^^; (2016年7月24日 22時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» お時間取らせてしまうかもしれませんが、できる限り改善したいと思います。教えてくださりありがとうございました！ (2016年7月24日 22時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パティー | 作成日時：2015年11月2日 19時
