第42話 咎めぬ理由 ページ44
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そして昨日は火曜日、平日だ。なのに遺体は私服で化粧もしていなかった。激務で残業の多い女性刑事が平日に私服かつ化粧なしとくれば死んだのは早朝と、推理できないこともない。
「他の……犯行現場とか銃で脅したとかはどうやって」
「そこまではお手上げに決まってるでしょう。乱歩さんの目は私なんかよりずっと多くの手掛かりを捉えているのよ」
「あ、でも！ 彼女の台詞まで中ててましたよね」
「あれは……」
山際刑事には交際相手はいないという話だったのだが、彼女の腕時計を見た限りでは海外銘柄の物だった。独り身の女性が自分用に買う品ではない。それに杉本の腕時計も同じ機種の紳士用だった。
「......あの2人は」
「うん、早朝の呼び出しに化粧もせずに駆けつける、そして同じ機種の腕時計」
2人は――職場にも秘密の恋人同士だったのだ。
「だから彼は彼女の顔を蹴り砕けなかった。そうしないとマフィアの仕業に見せかけられないと判っていても」
しかし乱歩に一度経視させてしまっては犯行時刻、犯行現場、動機などを見事なまでに凡て推理されてしまう。どんなに足掻いたところで、最終的な結末は何一つ変わっていなかっただろう。
「さて敦君、これで判ったでしょう？」
「何がですか？」
「乱歩さんのあの態度を、探偵社の誰もが咎めない理由」
それは数時間前にさかのぼる。敦が乱歩と共にこの依頼現場に向かう直前に、こんな会話が聞こえてきた。
『頼りにしています、乱歩さん』
『そうだよ国木田、きみらは探偵社を名乗っておいてその実猿ほどの推理力もありゃしない。皆僕の能力"超推理"のお零れに与ってるようなものだよ？』
『凄いですよね"超推理"。使うと事件の真相が判っちゃう能力なんて』
『探偵社......いえ全異能者の理想です』
『はっはっは、当然さ』
一見会話というよりも乱歩を煽てているようにしか見えなかったが、皆の表情を見る限り、冗談で云っているわけではなさそうだった。
きっと探偵社にとって、乱歩さんは必要不可欠な存在なのだろう。改めて敦はそう思った。
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綺羅(プロフ) - 太宰さんは、スカートなのですか？ (2017年1月3日 10時) (
レス) id: ba54971924 (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» いえ、改善点を見つけられたのでこちらこそありがとうございました。 (2016年7月24日 23時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
奈江 - 確認しました。 わざわざ訂正ありがとうございます。お手数おかけしましてすいませんでした (2016年7月24日 23時) (レス) id: c67595ed82 (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» 第1話だけ編集してみたのですがどうでしょうか(^^; (2016年7月24日 22時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» お時間取らせてしまうかもしれませんが、できる限り改善したいと思います。教えてくださりありがとうございました！ (2016年7月24日 22時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パティー | 作成日時：2015年11月2日 19時
