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第34話 殺人事件 ページ36

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あれから数日後。探偵社は、突如乗り込んで来たマフィアの武闘組織『黒蜥蜴』による襲撃を受けつつも、見事なまでに返り討ちにして見せた。
強力な異能力者、広津柳浪を率いた武闘組織『黒蜥蜴』は特殊部隊並の戦闘能力を有していたようだが、今回ばかりは相手が悪かったようで。マフィアの傘下部隊よりも、探偵社の方が頗る物騒であったのだ。

「国木田さーん、こいつらどうします?」

「窓から棄てとけ」

国木田から了承を得ると、賢治は容赦なく黒蜥蜴の者達を順番に探偵社の窓から放った。
本当に棄ててしまう賢治をこれほどまでに恐ろしいと感じたことは無い。敦はその当たり前の様で当たり前でない何とも云えぬ恐ろしい光景を目の前に、呆然と立ち尽くしていた。

「これだから襲撃は厭なのだ。備品の始末に再購入、どうせ階下から苦情も来る」

国木田は業務予定がまた狂ってしまうことに頭を悩まされていたようだが、この程度いつものことだがな、と瞬時に諦めが付いたようだ。
するとそこで乱歩から、国木田くーん、と直々に声が掛かる。

「僕そろそろ"名探偵"の仕事に行かないと」

「名探偵? ああ、例の殺人事件の応援ですか」

「そう。警察がね、世界最強の能力を持つこの名探偵乱歩さんの助言が欲しいって泣きついてきてさ」

国木田は即答した。

「こいつに手伝わせます」

今は珍しく仕事が山積みで手に負えないのだと云う。
しかしいくら乱歩がいるからと云って敦人1で行かせるのは、やはり危険を伴うだろうと予測される。その為太宰も一緒に連れていくことになったのだが、国木田曰くどうせその辺の川に流れているだろう、とのこと。
太宰さん1人探すのにこれまた手間がかかりそうだと内心では思っていた敦だが......。

「あら敦君、仕事中? おつかれさま」

そう手間はかからなかった。太宰が川に流れているとの情報は、どうやら本当だったようだ。

第35話 第二の被害者ではなく→←× × × × × ×



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綺羅(プロフ) - 太宰さんは、スカートなのですか? (2017年1月3日 10時) (レス) id: ba54971924 (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» いえ、改善点を見つけられたのでこちらこそありがとうございました。 (2016年7月24日 23時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
奈江 - 確認しました。 わざわざ訂正ありがとうございます。お手数おかけしましてすいませんでした (2016年7月24日 23時) (レス) id: c67595ed82 (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» 第1話だけ編集してみたのですがどうでしょうか(^^; (2016年7月24日 22時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 奈江さん» お時間取らせてしまうかもしれませんが、できる限り改善したいと思います。教えてくださりありがとうございました! (2016年7月24日 22時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パティー | 作成日時:2015年11月2日 19時

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