【太宰治】人間失格者【文豪ストレイドッグス】

参頁 ページ5

・





くそう、何でこうなっちまったんだ。



私は唯純粋に自×したかっただけなのに...。
ん？自×に純粋とかあるのか？

何故茶屋へ？家に帰らせろ私未成年、18歳のピチピチの若者！学生!!夜中まで彷徨いちゃ行けませんよ！

あーもう、とにかくここを抜け出して家に帰って...首吊りは駄目だな、後処理が大変らしいし。
じゃあ......練炭自×？うーん、お金はかけたくないなぁ...。


それにしても変な人達、理想がどーの、茶漬けがどーの、自×愛好家がどーの...。
ちなみに私は焼き茄子を頬張っている。


......どっかで見たことあるんだよなぁ...。


その時、ちょうど彼...敦さんが茶漬けを食べ終わった。
え、待って私まだ食べきれてない。


「はー食った！もう茶漬けは十年は見たくない！」


「お前......」


国木田さんの額に青筋が浮かぶ。
...焼き茄子ご馳走様。


「いやほんっとーに助かりました！
孤児院を追い出され横浜に出てきてから食べるものも寝るところもなく...

......あわや斃死かと」


...............は？


「え、横浜...？え？」


「？何を言っているんだい君、此処は横浜だよ？」


「ええ!?」


ガタンッ

驚きのあまりに椅子から転げ落ちた。
oh......腰、腰ぶつけた。選りに選って腰。
じゃなくて!!え、此処横浜!?嘘でしょ!?私、名古屋人何だけど!!(作者も名古屋人)

いや、今はそれより怪しんでるこの人の誤解を......解けねぇっすね。無理っすねこの空気。


「あ、あの...すみません。」


「......Aちゃんは後で話を聞こう。君、施設の出かい」


おっし、話逸れた!!


「出というか......追い出されたんです。


経営不振だとか、事業縮小だとかで」



悲しげに目を伏せ語る彼。
その姿に、ふと嘗ての私が重なった。

四頁→←仁頁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す