C3の死にたがり最年少戦闘員は憂鬱組に誘拐されました!! (ページ38)

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126話ページ38

吊戯side

任務が終わるとすぐに自分の部屋に戻った

ガチャ…

吊「…部屋が綺麗になってる…」

Aちゃんがやってくれたのか…

あれ…Aちゃんは？

吊「Aちゃーん？」

返事はなかったけどお風呂場の電気がついていたのでお風呂に入ってることは分かった

シャワーの音は聴こえないから多分浸かってるんだろう…

吊「Aちゃん〜部屋片付けてくれてありがとう〜」

と外から呼びかけた

が返事はない

怒ってるのかな…

いや、もし本当に怒ってたなら多分ここの部屋を使わない…

コンコンと風呂場の扉を叩いて呼びかけた

吊「A…ちゃん？」

やっぱり返事はない

しかもなんの音もしない

まさかと思って「ごめん、開けるよ？」と言って扉を勢いよく開けた

吊「やっぱり…!!」

Aちゃんはお風呂に浸かってるんじゃなくて溺れていた

しかもお風呂は赤色

鉄の匂いもするから普通に血だと思う…

一緒にいた時はこんなこと良くあった…なんで早く気が付かなかったんだろ…

Aちゃんに「ごめんね」と言ってお風呂から出してタオルを持ってきてAちゃんに掛けた

『コホッゴホッ…』

吊「Aちゃん？」

『あ…吊戯…おかえり』

吊「うん、ただいま…それで何で溺れてるわけ？」

『あー…これ自殺企んでたわけじゃなくてね…普通にお風呂に使ったら疲れちゃってて寝ちゃったみたい…ごめんね？』

吊「いや…別に謝らなくてもいいけどさ！でもA自分で傷つけたところあるでしょ…何で？」

そう言うとAは珍しく目を逸らした

『…見たの？これも？…』

そう言ってAはかけていたタオルを少し捲りあげて指を指した

そこは赤黒い傷で全然傷が深い訳では無いのにまだじわじわと血がにじみ出ていた

吊「…俺も、たまになるから…」

『吊戯も…？』

吊「うん…」

Aは安心したようなでも、少し悲しい顔をした

吊「そ！れ！で！自分でつけたやつは？」

『これは…自殺やめたら包丁さばきが落ちるかと思って…』

そう言ってどこから取り出したのか知らないけど包丁を取り出した

吊「わ〜いい包丁！俺丁度欲しかったから貰っておくね〜」

と言って包丁を貰う、いや没収した

『あ、じゃあオソロイだね！』

そう言ってにこやかにAは同じ包丁を5本ずつ片手に握りしめていた

吊「あっ、俺すぐ壊しちゃうかもしれないからそれも全部もらうね！」

オソロイ…ね…

俺は前についた自分の傷を触った