123話 ページ35
Aside
私は医務室から出ると修ちゃんと会った
修「Aさん、これ」
そう言って修ちゃんが手渡したのは黒いC3の制服だった
普通、C3の制服は白なのだが、私だけ黒なのだ
理由は主に二つ、
1つは私は寝なくてもいいから吸血鬼の動く、夜に壊しに行くことが多かったから
だけど白では目立ってしまうし、黒なら夜はばれにくい
2つ目は私は吸血鬼以外も殺すことが多かったから血に濡れても分かりにくいようにするためだ
『修ちゃん!ありがとう!』
そう言ってC3を出た
…まずはあれを無かったことにしないといけない
私はあのホテルに行くとそのホテルを何事も無かったように戻してホテルの屋上に向かった
もちろんいきなりほぼ廃墟のようなホテルが元に戻れば周りの人間はビックリする
取り敢えずそこの周囲にいる人にこれが普通だと覚えさせればいいのだ
指をパチンとならせば先程までざわざわしていた人たちがまた何事も無かったかのように動き出した
『…思ったより疲れるなこれ…』
次に全国の人にここでは何も無かったと思い込ませればいいのだ
『どれだけ使うんだろう?』
あわよくば死ねるんじゃないかと思う自分に無性に腹が立った
もちろん、記憶を操作することは簡単じゃない、真昼たち、、椿たち、吊戯達は深く関わっているから消せないし、消してはいけない
それにまず吸血鬼の、記憶は操作できないらしいし…
私、それ知らなかったから桜哉にいろいろ暴露しちゃったんだよね…
はぁ…とため息をついて指をパチンと慣らした
あー、二日酔い並みに頭が痛い…
って言ってもお酒は飲んだことないのだけどね((
ふらっとすると誰かが支えてくれた
国「おっと、A、大丈夫?」
『御国…?何でここに?ていうかいつから』
国「Aがあのボロボロのホテルを戻すところから♥」
初めからじゃないか…
国「大丈夫?なわけないだろうけど…」
『大丈夫、最近物凄く寝てばかりだから』
国「いや、お前普段寝てないからそう思うんだよ、」
『だって、寝なくても生きていけるんだもの』
国「そ!れ!に!お前怪我してるだろ?」
『あー、大丈夫、隠せば見えないから問題ない』
国「いやいや!問題ありありだよ!馬鹿!?ほら、見せてみなよ」
そう言って御国は背中の方をめくり上げた
『あ…だ、だめ!』
珍しく大声を出したせいか御国はビックリしたのか目を丸めた
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珠狐 - 応援してます 頑張ってください! (2018年2月12日 2時) (レス) id: cf31976c12 (このIDを非表示/違反報告)
白華(プロフ) - そんなに焦らなくても落ち着くまで待ってますから、頑張ってください!! (2017年3月22日 17時) (レス) id: 1ed76e692a (このIDを非表示/違反報告)
ちわちー - 頑張って!今読み返してます… (2017年3月19日 6時) (レス) id: dda6ad1166 (このIDを非表示/違反報告)
狐火 - 夢主……ええ子や……(;´д`) (2017年3月12日 11時) (レス) id: 21fd97819d (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるぎ☆(プロフ) - 狐火さん» ありがとうございます!(*´▽`*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: 8965c8aa38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅるぎ☆ | 作成日時:2017年2月1日 1時