C3の死にたがり最年少戦闘員は憂鬱組に誘拐されました!! (ページ29)

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117話ページ29

Aside

椿「もう、A！せっかくのシリアスシーンが！」

『わぁ、そういうこと言っちゃうんだ〜メタ発言♥』

鉄「ヒューは？」

椿「あれぇ？見てわからなかった？」

鉄くん凄い殺気だねぇ…

椿は多分…幻術かなにか…本体じゃない

椿が帰ってくるまで時間稼ぎしないとね…

『あっ、椿にプレゼントがあったのを忘れてた…』

椿「…それ今じゃなきゃダメなのかい？」

『これ…なーんだ？』

ロ「んなっ…いつの間に！？」

私はロウレスの首についていたタグを椿に見せた

『ごめんね、ロウレス…私、自分は傷つけられても許せるのだけど…それ以外の守りたいものを傷つけられたら許せないたちでね？…ほら下位吸血鬼壊しちゃったでしょう？』

ロ「っ…」

あぁ、これ自分に返ってくるね…

“下位吸血鬼壊しちゃったでしょう？”

私だって壊してる…

『ふふ、はい椿プレゼント』

私は椿にロウレスの首についていたものを渡した

クロの殺気が広がる

流石にバレるかなぁ…

『…ん？』

かくんと膝が曲がって床に倒れた

『あれ…どうなって…』

ク「それが普通だ。逆にたってたのがおかしいくらいだろ」

痛くないと分からないんだよね…そういうの

いや、正式には痛くないわけじゃないのだけどね？

昔、痛いのになれてしまったから鈍ってしまっただけだと思うんだ…多分。

椿「A、休んでていいよ…無理しないで」

椿はそう言ってしゃがみ込んだ

その時だクロは椿のを切り裂いた

ク「殺気に反応しなさすぎだ…幻術だろ…」

ロウレスの首についていたものを奪い返すその時

椿「残念、時間切れ」

本物の椿がそれを防いだ

『改めて久しぶり椿』

椿「久しぶりに全力で走っちゃったよ…A、実際にみるとひどい怪我じゃないか！もう！下位吸血鬼と違って君のこと治せないんだから怪我しないで！もう！」

そう言って椿は私を持ち上げた

椿「かっるぅぅぅぅ！」

『あ、魔法使ってないから体重バレちゃった…』

いつもは普通の人間並みの体重にはしていたのだ

ま、真昼にもバレてるからいいか

『ん、血のむ？』

椿「いや！そんな怪我してるのにいいよ！早く治してよ！」

『どうせ血出てるから意味無いじゃないか…』

椿は少し考えてから私を持ったときについた血をぺろっと舐めた

椿「A！ちゃんと休んでてよ！動かないでよ！分かった？」

そう言って私を隅に置くとクロたちの方へ向かった

一人で大丈夫なのは知っていても心配だ…