C3の死にたがり最年少戦闘員は憂鬱組に誘拐されました!! (ページ2)

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90話ページ2

ウメside

Aさんは疲れていたのか眠ってしまった

しかし未だに息も整っておらず息苦しそうな呼吸の音が聞こえる

それもそうかAさんがこんなに怪我をしているところは見たことがな…

くもないか…

Aさんの趣味のおかけで割りと見ていると言えば見ている気もする

けれどこんなに弱っているところは始めてみる

にしてもAさんがこんなに軽いなんてびっくりした

確かに１２歳とは聞いていたが見た目は私たちより上くらいだし、身長もそんなに変わらない

だけどこの重さは普通の12歳よりもだいぶ軽いと思う

私たちが人間の時、食事もまともに取れなかった頃よりきっと軽い

そういえばちゃんと食べているところも見たことはない気がする

「ウメ、来たよ」

「さすがに多いね…」

下位吸血鬼だ、

私たちもAさんの血は我慢できないほど欲しくなる、喉が乾いて乾いて仕方がなくなる…だけど、はっきり言うと慣れた

Aさんはよく自殺をすることがあったから血に慣れてしまったのだ

慣れというものは怖い…

もちろん今でも欲しいとは思う…けど普通の下位吸血鬼よりは我慢はできるようになったんだと思う

「どうしたらいい？モモ」

私と違って頭のいいモモにいつも攻撃するときは命令をもらっている

「いや、私がやるよ…ウメはAさんに負担がかからない程度にできたら攻撃して」

「は？でもこの量だぞ？」

私たちは多くても３人程度しか相手にしたことがなかった

しかし、今はざっと10人は越えている

「そんなこと言ったって仕方がないじゃない」

話していると後ろで

ドサッ

という音が聞こえた

『ふふ…後ろにも気を付けないと…前にも行っただろう？』

「Aさん…」

どうやら下位吸血鬼が後ろから攻撃を仕掛けていたらしい…

全然気がつかなかった…

Aさんがいなければ今頃…

『私のことは気にしなくていいから…自分が逃げることだけ考えて…』

ドサドサッと次々下位吸血鬼が地面に打ち付けられる音がする

「Aさん！そんなに使ったら！」

『大丈夫、お陰で少しは回復できたから…だから、早く…ここから遠ざかることを考えて…』

「ウメ！走ろう！Aさんに負担がかからない程度にだけど」

「っ…痛かったら行ってくださいよ！Aさん！」

『ははは…だから気にしなくていいって…本当に二人とも頼もしいね…』

本当にそう思っているなら少しくらい頼ってくださいよ