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S side
いつものように、俺の家にニカが来て、シャワー浴びて、ニカは俺の傍で眠っている。
今日、ニカから買い物に誘われた。
ニカと出かけることは前に比べると、少なくなったから、ニカから誘われてすごく嬉しかった。
だから素直に「楽しみだ」と言ったら、「俺も楽しみだ」と笑って返してくれた。
もう夜も遅くて、車内は暗くなっていて、通り過ぎていく街頭に照らされているニカの顔は、いつもよりも何倍も大人っぽく見えた。
そして、ふとニカのブログを見てみる。
絵文字を使って自分の感情を全力で表現しているニカの文。なんともニカらしい書き方だと思う。
(書き方は昔から変わらないのに…)
最近のニカはすごく大人になったと思う。
それが本人にとってもファンにとっても喜ばしい一歩なんだろう。
…だけど、俺にとっては置いてけぼりにされた感じがしてなんだか悔しいような、 変な感情になった。
そうだ。最近ニカに対する目が少し変わった。
ニカの笑った顔を、怒った顔を、照れた顔を、俺の傍で寝ている顔を、
ニカの顔を見ると、胸の奥がなんだか熱くなるんだ。
俺は眠っているニカの頰に触れてみる。
鳴っているのは、壁に掛けてある時計の秒針だけ。静かな時間が流れていく。
そして、小さな声で、
S「…ニカはずるいね」
と、一人でつぶやいて、俺も瞳を閉じた。
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作者名:カオル | 作成日時:2018年8月17日 23時