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☆*°
｢グルッペン･フューラー、お前が望むのなら契約でも何でもしてやろう｣
｢グルッペン、契約なんて要らないわ。やさしい悪魔、どうかあなたの幸せが見つかりますように｣
ーーー
｢どこへ行く｣
彼女を刺したあと自分も刺した男はしつこくも生きていたらしい。体を引きずりながら醜くもがいている姿に酷く吐き気がした。男は俺の声に顔を向けるとおそらく美しかったであろう面影の無い顔を酷くゆがめ笑った。
｢あぁ、あなたですか。彼女にしつこく付き纏っていた悪魔め｣
｢そうだよ悪魔だ。それがどうかしたか｣
俺の返答に驚いた顔をする男、どうやら本当に悪魔だとは気づいていなかったらしい。まあ、そんなのどうでもいいが、どの道この男に先なんて無いのだから。ゆっくり一歩一歩近付く俺に男は焦るように叫ぶ。
｢そんな事をしてもお前が苦しむだけだぞ！！｣
｢何を言っている、苦しみなどあるものか。お前が殺したあの女は俺にとっての最愛だった、これ以上の苦しみがあると、そう言ってるのか？｣
手を伸ばし男の心臓の上で止め、苦しそうにもがく男を無視して力を行使する。きっと男の言っていた苦しみとは悪魔の禁忌の事だろう。そんなもの、なんの意味も無いどうでもいい。力を失ったって、苦しくも何ともない。
彼女のいない世界に、意味は無い。
我に返った時には男の息は止まっていた。
結果的に言うと人間に手を掛けた俺は力を失ったということは無く。前の力の半分程度しか使えなくなっただけで、それでもこの世では充分な力量だった。魔界には帰れなくなったが。
呆気ない終わりや、やっぱり世界は退屈だ。こんな世界生きる意味が無い、いっそ俺もこの世から去れたら。
『頼みます。……グルッペン』
ふと頭を過ぎる彼女との約束、最初で最後の彼女からのお願い。
それだけはちゃんと守りたい、そう思えたから、だから。
｢オスマン｣
教会に戻ると、もう冷たくなってるであろうAを抱え、ピクリとも動かない深緑が一人。
俺はこいつを、オスマンを支え護ってやらないと。
A、俺はお前のいない世界だと少し息がしずらい。
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ねこ(プロフ) - 残念なうずらさん» うあー！コメントありがとうございます！嬉しくてにへにへしちゃいました…笑 私もイメソン大好きオタクなので共有出来て良かったです^^ この度は、最後までお付き合い頂きありがとうございました！またどこかで会えましたらよろしくお願い致します…♡ (5月7日 5時) (
レス) id: add6e87120 (このIDを非表示/違反報告)
残念なうずら(プロフ) - 完結おめでとうございます。手に汗握りながら最後まで見届けさせていただきました。当方、事あるごとにイメソンを探し漁るオタクなためあとがき非常に助かりました。また読み返しながら聞いてみようと思います。この度は素敵な作品をありがとうございました！ (5月7日 0時) (レス) @page45 id: fce40baecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年4月15日 23時
