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☆*°
ここは周りに建物もないし、月明かりでよく花が見えるの。そう言ってまた冠作りに勤しむ。その少女の横にゆっくりとしゃがみこんで忙しなく動く手先を眺める。手の中でみるみるうちに花が形作られていく。少女はまた呟いた。
｢そう、貴方悪魔なの……｣
その言葉に感心する。そうか、悪魔だということまで見抜くか、この人間。能力の高い俺は人間に擬態できると言うのに、目前の少女の高い霊力は伊達じゃないという事かとさらに興味を持った。
｢お前はこんな時間になんでここに居る｣
｢……魔女だから｣
ずっと動いていた指先がふと止まる。今迄とは違う硬い声色で言った少女は顔を上げ、黒と藍のインクに白い粒を撒いたような夜空を瞳に映して悲しげな色を滲ませた。
｢冗談よ。……そうね、夜中にこんな所に居ては行けないわよね｣
｢まあ、危ないんじゃないか｣
｢あら、心配してくれるの？ありがとう。優しいのね｣
自身を魔女だと称した少女らしくない少女はこくりと首を傾けあでやかに言う。人間は儚い、そう思わせるような雰囲気を漂わせていて酷く歪に映った。優しいなんて、初めて言われた言葉に少し心地がむず痒くなる。
｢この花あげるわ。貴方はきっとこの花みたいに素敵な人だと思うから｣
出来上がったらしい綺麗な花冠を俺の頭に乗せる少女に俺はなんだか満たされた気がした。退屈だと思っていた世界に色を乗せたのは彼女だ。彼女にとっては生きづらいであろうこの世界で息をする少女に俺は興味を惹かれた。
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ねこ(プロフ) - 残念なうずらさん» うあー！コメントありがとうございます！嬉しくてにへにへしちゃいました…笑 私もイメソン大好きオタクなので共有出来て良かったです^^ この度は、最後までお付き合い頂きありがとうございました！またどこかで会えましたらよろしくお願い致します…♡ (5月7日 5時) (
レス) id: add6e87120 (このIDを非表示/違反報告)
残念なうずら(プロフ) - 完結おめでとうございます。手に汗握りながら最後まで見届けさせていただきました。当方、事あるごとにイメソンを探し漁るオタクなためあとがき非常に助かりました。また読み返しながら聞いてみようと思います。この度は素敵な作品をありがとうございました！ (5月7日 0時) (レス) @page45 id: fce40baecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年4月15日 23時
