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俺の言葉を聞いた彼女はちょっと泣きそうな、見慣れた笑顔を浮かべた。
俺ら以外は誰もおらん校舎裏、優しい風が吹き抜けてゆっくり彼女の髪を揺らした。
ちっさい頃からずっと一緒で、何するんもホンマに一緒で。ずっとずっと一緒におるんやって、つい最近までは思っとった。
恋心にハッキリ気づいたんは小学生の時で、クラスメイトとの恋バナ。その中の1人の男子が彼女の事を好きやと言うて、俺はどうしようも無い焦りと、不快感を覚えた。
最初はずっと一緒におった幼なじみが取られる独占欲やと思った。でも違った、俺は幼なじみとしてでは無く女の子として彼女が好きで、取られたくないんやって気づいた。
それからは彼女に着く悪い虫をこっそり追いやったり。なるべく彼女と居るようにした。
不本意やけど幼なじみ特権で毎年バレンタインは貰えたし、家族ぐるみのクリスマスパーティもしてたし。
……あいつにも男の影が見えたりもせんかったから、このままおって最後は一緒になるんやろなって思ってた。
『俺がこの子に助けて貰って、それから仲良くなっただけめう！』
『仲良いかな？』
『Aちゃん説明する気ある？』
『ありますすいません』
初めてあの神父にあった時心に感じた違和感。あぁ、こんな彼女初めて見たな、こんな顔するんや。
俺の方が近くにおったんやけどな。
｢そうだよ。なんでかあの変態が好きなんだよね｣
｢見とったらわかるわ、あの神父と居る時楽しそうやし｣
｢えぇ、そんなに？………ありがとね、ロボロ｣
そう言うと彼女はすっと立ち上がって、スカートをはらった。
｢ちょっと行ってくるね、マンちゃん絶対逃げると思うし｣
｢おん、頑張れよ｣
彼女はうん！と元気に返事をして走り出した。
木陰が風で揺れて、まるでその風が彼女を攫うように見えた。
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ねこ(プロフ) - 残念なうずらさん» うあー！コメントありがとうございます！嬉しくてにへにへしちゃいました…笑 私もイメソン大好きオタクなので共有出来て良かったです^^ この度は、最後までお付き合い頂きありがとうございました！またどこかで会えましたらよろしくお願い致します…♡ (5月7日 5時) (
レス) id: add6e87120 (このIDを非表示/違反報告)
残念なうずら(プロフ) - 完結おめでとうございます。手に汗握りながら最後まで見届けさせていただきました。当方、事あるごとにイメソンを探し漁るオタクなためあとがき非常に助かりました。また読み返しながら聞いてみようと思います。この度は素敵な作品をありがとうございました！ (5月7日 0時) (レス) @page45 id: fce40baecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年4月15日 23時
