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｢えー、という事で、今回祓いたいのは前私を刺した男なんだけど｣
｢そいつは今Aの幼馴染の中に入ってるねん。で、オレとAだけじゃ心許無いからみんなに手伝って欲しいって言う話で｣
私に続いてゾムが説明してくれた。あらかた皆事情を知ってるから黙って頷いている。
｢そいつは悪霊を操ってオレらに襲ってきたりする、それが中々めんどくさい。数で来られたらいくらオレでも疲れるし大変やねん｣
｢あ、そう言えばトントンさんにもお願いしてみたんだけど、トントンさんは今回関われないって言ってたの｣
｢え、あの人が？Aさんのお願いを断った？｣
ショッピ先輩が愕然とした表情で私を見た。今なら彼の驚いている意味がよく分かる。
｢トントンさんとその男は血縁らしくてですね……｣
はあ！？と次はショッピ先輩が声を上げた。
珍しいその声にチーノくんが驚いて咄嗟に反応出来ずにいる。｢あの上司なんでそんな大事な事俺に言うてないんや｣とブツブツ呟いたショッピ先輩はそのままに話を続けた。
｢だから祓えないらしいの、血縁者には力が通らないんだって｣
｢なるほどなあ、あの人おったらだいぶ楽でき──助かるのにな｣
ショッピ先輩今楽できるって言おうとしなかった？まあいいや、確かにあの人がいれば百人力って言うのはわかるからなあ。そう思いながらストレートティーを口に含んだ。
｢あの、ちょっといい？｣
兄さんが挙手をして話し出す。
｢俺らに話したいって人が居るねんけど、呼んでいいかな｣
兄さんの申し出に誰も拒否する人は居なくて、そんな私たちを見て安心したように兄さんは｢ありがとう｣と言った。
メッセージを打つ動作をした兄さんはもうすぐ来るってと入口の方を見た。カラカラとドアベルが鳴ってそこから一人の背の高い男の人が歩いてくる。
｢……しんぺいせんせ｣
｢どうもAちゃん、調子はどう？｣
にこにこと笑みを浮かべて声を掛けてきたはしんぺい先生だった。｢元気です｣と返すとそっかと笑みを深めてみんなの座るテーブル席を眺めた。
｢初めまして、しんぺいと申します。兄さんの友人です。今日は皆さんにお礼を言いたくて｣
このタイミング、この状況でしんぺいさんが来るってことはきっと今回の会議の内容に関する事で、だけどそんな話今まで一度も聞いたことない。皆一様にしんぺい先生が続きを話し出すのをじっと待っている。
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ねこ(プロフ) - 残念なうずらさん» うあー！コメントありがとうございます！嬉しくてにへにへしちゃいました…笑 私もイメソン大好きオタクなので共有出来て良かったです^^ この度は、最後までお付き合い頂きありがとうございました！またどこかで会えましたらよろしくお願い致します…♡ (5月7日 5時) (
レス) id: add6e87120 (このIDを非表示/違反報告)
残念なうずら(プロフ) - 完結おめでとうございます。手に汗握りながら最後まで見届けさせていただきました。当方、事あるごとにイメソンを探し漁るオタクなためあとがき非常に助かりました。また読み返しながら聞いてみようと思います。この度は素敵な作品をありがとうございました！ (5月7日 0時) (レス) @page45 id: fce40baecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年4月15日 23時
