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☆*°
｢例えば悪霊にﾀﾋねって言うたりしたとするやん？｣
｢極端すぎませんか｣
兄さんがすかさず言う。ええやんわかりやすいねんから
｢そしたら悪霊は浄化される。浄化できるけど、一応魂を言葉一つで無くす行為やん？しかも言い方も残酷。その力の代償に、怪我とか、生命に関わるような俺の何かが傷付いたりする｣
あーあ、そんな顔して。別にそんな顔して欲しくて言うた訳やないんやけどな。兄さんもAちゃんも、優しい子らやなあ。思わず笑ったら心配そうな顔から一変、兄さんに睨まれた。別にバカにしてへんで。睨み顔のまま兄さんが口を開く。
｢オスマンさん｣
｢ごめんて。まあ要するに強い力を使ったら俺がダメージ食らうんよ。そういう不完全な能力やねん。まあそれを頭で考えて使うのが俺の仕事、言葉を選んで使えばダメージも少ないし、受けへん事もある。兄さんの言った通り極端な手っ取り早い言葉を選ばず、脳筋にならんかったらええってことやな｣
俺にピッタリな能力やろ？人差し指を立て口前に持ってきてかざす。
｢やけどAちゃんは悪魔との契約も、なんの制限も無く力を使える。しかも他人に力を与えることも出来て、強い力やのに俺みたいに縛りも無い。それっておかしいと思わへん？｣
ごくり、喉を鳴らしたのは俺と兄さんのどちらだったのか。
｢……彼女の家族は、彼女の事を悍ましいと思ってるんやんね｣
そう言うと兄さんは表情に陰りを見せ答えにくそうに俯いた。俺の今の発言は何となくで言うたこと、なんとなくってのは言い過ぎやけど、今迄の彼女と兄さんの話とか表情とかこの教会に送られた意味とか、まあ見てたらなんとなく察しはつく。
｢これは俺のただの推察、やねんけどな。多分、彼女は不幸になるほど、他者から疎まれるほど強い力を使える｣
残酷な、嫌な推察。頬杖を着いて見た窓ガラスから入ってくる陽光がいやに眩しく見えて目が霞んだ。こんな憶測間違ってるって否定して欲しいって、自分で言うた癖にそう思った。
やけど兄さんから否定が飛んでくることはなくて、それは少なからず家族の事は正解って事やろな。じゃないと大事な娘をこんな辺鄙な教会に送り出さへん、少なからず俺なら。
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ねこ(プロフ) - 残念なうずらさん» うあー！コメントありがとうございます！嬉しくてにへにへしちゃいました…笑 私もイメソン大好きオタクなので共有出来て良かったです^^ この度は、最後までお付き合い頂きありがとうございました！またどこかで会えましたらよろしくお願い致します…♡ (5月7日 5時) (
レス) id: add6e87120 (このIDを非表示/違反報告)
残念なうずら(プロフ) - 完結おめでとうございます。手に汗握りながら最後まで見届けさせていただきました。当方、事あるごとにイメソンを探し漁るオタクなためあとがき非常に助かりました。また読み返しながら聞いてみようと思います。この度は素敵な作品をありがとうございました！ (5月7日 0時) (レス) @page45 id: fce40baecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年4月15日 23時
