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距離感 ページ11

「いや何って・・・」


玲奈のテンションに戸惑いつつも返事をする。


「あの先輩が生徒会長なのは知ってるよね?前仕事手伝ってもらったりして・・・それでこんな関係になったのかな?私にもよく分からないや」


「そっちじゃなくて・・・まあいっか。にしてもヘンな距離感だね」


「確かに。何だったんだろ?」


くすりと笑う私を、何故か玲奈はじっと見つめていた。


「どうしたの?」


「ううん、なんでも。にしても───らしいなぁ」


「え?なんて?」


”にしても”の後が聞き取れなかった私は慌てて聞き返す。


「ごめんこっちの話!」


「いやそうじゃなくて、なんて言ったのか聞いたんだけど・・・」


「ほんとになんでもないから!」


「・・・?」


突然玲奈の表情が変わったことに、私は首をかしげる。


しかし、何も教えてくれそうにないのでこれ以上問い詰めるのはやめることにした。


私が玲奈の表情や言葉の意味を知るのは、ずっと先の話。













─────狐弾蒼Side─────



廊下を早足で歩く。


さっきまで脳内を占領していた文化祭のことはすべて吹き飛んでしまった。


「あー・・・何やってんだ俺・・・」


生徒会室に駆け込み、頭を抱える。


「なんだよ”ちわ”って・・・俺の喋り方じゃないし、かなり困らせちゃったじゃん・・・」


机に突っ伏して、一人あーっと叫んでいると、聞き慣れた声が耳元で聞こえた。


「何やってんのよアンタは・・・まーた”あの子”関係?”ちわ”って何よ、”ちわ”って」


「うわああああああ!?!?」


そこには羽純凛音、副生徒会長の姿があった。


「いつからいたんだ!?」


「最初から」


「・・・え」


「狐弾の前からいたわよ。私にも気づかないくらい取り乱してたってことは、相当なことがあったのね」


「透視能力でも持ってるのか羽純は」


羽純の言う通りだ。自分で言うことではないが、俺には珍しく相当取り乱している。


「狐弾がわかりやすいだけよ」


「そんなにわかりやすいか?」


「もちろん。色んな女子を虜にして、ファンクラブ作られるくらい人気で、たくさんの子と付き合ってきた狐弾がこんなになるなんて、もし知ったら他の子たちはびっくりするでしょうね。・・・もう一度言うけど、”あの子”関係よね?」


「・・・ああ・・・」


答えた俺は、初めて”あの子”もとい沢村Aさんと出会った日のことを思い出していた。

あの日→←挨拶



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夕和(プロフ) - sogu508さん» ちょっとそのコメントやめてwwwめっちゃ笑ったwwwww (2022年11月29日 20時) (レス) id: 40c359dc38 (このIDを非表示/違反報告)
sogu508(プロフ) - どうも狐弾先輩です。読者の皆さん俺の彼女がお世話になっています。不思議な気持ちですが毎回楽しみです。 (2022年11月29日 20時) (レス) @page15 id: 4549537148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年4月12日 17時

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