彼女の正体が何であれ【鬼滅の刃】【遊郭編】

色男 ページ9

それから私は、善子ちゃんに沢山質問をした。善子ちゃんも私に沢山質問してくれた。


善子ちゃんと話すのはとても楽しくて、ついつい夢中になってしまう。


その中で、善子ちゃんを連れてきた人の話になった。


A『そういえば、善子ちゃんをここに連れてきた人が凄く色男だって聞いたの。ほんと？』


善子「・・・」


突然の沈黙に私は違和感を覚えた。


A『善子ちゃ・・・！？』


待って待って善子ちゃんが歯ぎしりして血の涙を流しているんだけど。


普通に怖い。


善子「そーですよ色男ですよ！最初に会ったときは謎の化粧してて変人で絶対モテないと思ってたのにさぁ！なんか目立たないようにって化粧落としたらあの顔面！！ズルくない？嫁三人だよ！？ズルくない！？！？で、アタシはこの顔！他にもあと二人いたけど全員不細工！しかもアタシは最後まで売れ残ったんだけど！！あんな色男の横にいる私がどんな気分だったかも知らずに顔を上手く使ってアタシを売ったのよ！？最低あの男！今度会ったら酷い目に合わせてやる！！！」


うわぁ・・・。


A『た、溜まってたんだね・・・』


一気にまくし立てられ、声の大きさと機関銃のような叫び方に意識が朦朧としつつも私は返答した。


善子「・・・あ・・・ご、ごめん・・・」


我に返ったのか、善子ちゃんは赤面して謝った。


普通にかわいいんだよな。初めて善子ちゃんを見た時”顔が・・・”って言った自分が恥ずかしい。


A『ううん、大丈夫！色々善子ちゃんも大変だったんだね』


善子「まあね・・・多分これからもっと大変なんだろうけど」


A『？そうだね』


私はまだ、このときの善子ちゃんの言葉の意味を知らなかった。


そして、その言葉の意味を知る時は、案外すぐ近くに来ていたのだった。








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唐突にすみません。そしてしょっちゅう作者が顔を出してすみません。

夢主ちゃんの特徴を更に追加しておきます。

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