善子ちゃんの正体 ページ11
翌朝。
私は善子ちゃんの部屋の前で息を整えていた。
善子ちゃんは私に何かを隠している。
善子ちゃんは恐らく男の子なのだろう。そして、女装していることにも何か理由があるに違いない。
それに、善子ちゃんも”騙すのは辛い”と言っていた。
それなら、こちらから切り出したほうが善子ちゃんも話しやすいだろう。
A『すぅぅぅぅぅっ・・・はぁぁぁぁぁぁ』
善子「あれ、Aちゃん何してるの?」
A『ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』
大きく深呼吸したときに声をかけられ、私は情けない悲鳴をあげてしまった。
善子「え?ご、ごめん!?」
A『ううん別に大丈夫私が勝手に驚いただけだから!・・・あ”〜〜びっくりしたぁ・・・』
善子ちゃんに悪気はなかったとはいえ、驚いたのは事実だ。
私はドキドキと高鳴る心臓をなんとか抑えようとしながら、早口で答えた。
善子「そ、そう?なら良かったけど・・・」
A『あのね、善子ちゃん・・・今ちょっといい?』
そう切り出して、私は善子ちゃんの部屋に入れてもらった。
善子「それで、どうしたの?」
A『うん・・・』
私は昨日善子ちゃんと”雀(?)”の会話を聞いてしまったこと、善子ちゃんが男だと気づいたことを話した。
A『盗み聞きしていたことはごめんなさい。だけど、善子ちゃんの秘密を聞いておきたいの』
善子「・・・そっかぁ」
善子ちゃんは少し悲しそうな笑みを浮かべた。
善子「まず、隠しててごめんね。そう、アタイは・・・いや、俺は男だよ。名前は善逸」
A『善逸くん・・・?』
善逸「うん。美男子ならまだしも、俺なんかが女装したって似合わないのは分かってたけどさ・・・こんな格好するのには、ちゃんと事情があるんだよな」
A『そっ・・・か』
善逸「聞いてくれる?」
A「うん」
善子ちゃんが・・・もとい、善逸くんが私に嘘を吐いていたのは確かだ。
だけど、善逸くんの”事情”が悪いことではないとどこかで分かっていた私は、その”事情”を聞くことにした。
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善逸「俺は、”鬼殺隊員”なんだ」
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夕和(プロフ) - 語彙力無のネコさん» コメントありがとうございます!堕姫ちゃん可愛すぎるから、本編よりもっと好印象にしちゃいましたw (2022年10月8日 21時) (レス) id: 5def6d75b1 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 最高(*`ω´)b最高最高最高!夢主ちゃんも堕姫ちゃんも可愛すぎぃッッッ!!!♡ (2022年10月8日 21時) (レス) @page19 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 青白の狼さん» それいいですね! (2021年11月23日 23時) (レス) @page48 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜那(プロフ) - 青白の狼さん» 今の予定だと話が入らないので、続編で入れますね!素晴らしい案ありがとうございます! (2021年11月16日 13時) (レス) id: 0456b1597f (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 蕨姫パイセン・・・ただ倒すだけでなく、転生後の友情物語もあったらいいなー。 (2021年11月16日 13時) (レス) @page35 id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
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