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人造少年が11人 ページ12

黙りこむ谷地さんと私の間を生暖かい風が通り抜ける。






「仁花ちゃん?」


本棚の向こう側から彼女を呼ぶ声が鮮明に聞こえ、彼女はうつ向いていた顔をあげる。



「...六深?」





゛六深゛




棚の影から現れた女性は確かに私を見てそう言った




清水潔子、23歳。彼女と同じ図書館管理職。






「き、潔子さん!」


慌てたように彼女が小さく叫ぶ。




「ごめん...」



清水さんの口から溢れおちたのは誰宛かわからない謝罪の声だった。

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作者名:辛し明太子 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/200070252/  
作成日時:2016年1月12日 23時

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