【銀魂3z】好き、だけど【坂田銀八】

（）の中身は ページ41

「ないって、ないない」



夢だ夢、きっと私に都合の良い、ただの夢。




「…有り得ないし、ね」




自分で言っていて悲しくなってきた頃、むくり、起き上がった先生。


ボリューミーな頭をわしゃわしゃと掻きながら一つ大あくびをかましている。






…うん、無いな。絶対ない。



やはり、と頷いていれば。





「何が有り得ねーの？」



「うぉえ！？」



「乙女とは思えねー声だな。つーか女じゃねーだろ。ガール(仮)だろ」



「誰がですか！」





先程の呟きが聞こえていたのか、こちらに問う先生。ちなみに私はガール(真)だ。






「で？何が有り得ねーって？」



「え、それは…」





と、そこで口篭ってしまう。



何て言う気なの私！まさか本人に『私に告白するとか有り得ませんよねー』なんて軽くいけないし！！



頭の中で言葉を選んでいれば。








「例えば、俺がAに告白したりとか？」


「……え、」



私の思考回路を停止させるには充分すぎる言葉に、先生の顔を見つめる。

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