【銀魂3z】好き、だけど【坂田銀八】

かけた　side 先生 ページ34

【先生side】


「いやー、Aって風邪なんですよねィ」



「そうだぞ」



「おっかしーな、昨日からアイツ、家に帰ってませんぜ」



「……眠りこけてんじゃねーの」



「バイトに行ったとこまでは知ってんですが、いつもの時間になっても帰ってこねーんで、先生なら何か知ってると思ったんですけど」



「知らねーよ。つーかなんでAが帰る時間とか把握しちゃってんの」



「決まってんじゃねーですかィ、先生とAの逢引現場見るためでさァ」




あ、いっけねー口滑らせちまった、と棒読みで言う沖田。



………マジでか。






「ま、生徒と一発しけこもうが何でも良いですがねィ」
「ちょっと、誤解を生むような発言やめてくんない！？」




しけこんでねーし。しけこみかけただけだから俺。




「取り敢えず、そろそろ決着つけてくんねーとクソチャイナとかが五月蝿いんで、さっさとして下せェ」



「は？つーか沖田くん君Aのこと好きなんじゃねーの？」



「恋愛的な意味で惚れてたのはもう10年位ェ前ですけどねィ」





ガクリ、と力が抜けた。






「…お前性格悪いよな」



「お互い様って知ってやすか？」



まぁ確かにお互い様だ。





「…とにかく、お前ェ等に言われなくてもさっさと手に入れてやるよ」


「出来ればそうして下せェ。クソチャイナが五月蝿くて敵わねーんで。その内先生をぶん殴りに来るかもしれやせんぜ」





と、そんな忠告を残して沖田は去っていった。









………そろそろ、踏ん切りつけるか。

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