その距離、3mm ページ12
「あ、ちょっと待て」
「何ですか？」
足を一歩踏み出す前に呼び止められて、先生の方に顔を向ける。
……思ったより距離が近くて胸が高鳴ったのは悟られぬように。
「今日もバイトあんの？お前」
「今日っていうか今週からは今まで通り、週5で土日以外ありますよ」
というか今頃そんなこと聞いてどうするつもりだろう。
去年はあんまり…でもないけど、今年ほど先生との関わりもなかった。
多分、この国語準備室に今まで居た先生が異動となり、完璧に先生のものへと私物化されたことが大きいだろう。
「それで、そろそろ行っていいですか？」
「…良いぞー。あ、あと一つ」
はい？と首を傾げれば。
「お前、警戒心もうちょい持てよ」
警戒心ねーとこういうことになるぞ、と先生の顔が近づいてきて――――――…
――――――あと数ミリで唇が触れる、という寸のところで止まった。
「……いや、え、は…？」
パニック状態の私を置いて、「俺便所行ってくるから勝手に帰っていいぞー」なんて国語準備室をあとにする先生。
バタン、と閉まった扉を見つめて、只々赤面することしかできなかった。
「…マジでか」
遅れてやってきた理解は、赤面を悪化させる。
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Red Haired - 中村さんの小説めっちゃ好きです！次は銀ちゃんオチの幼馴染の子の話をもう一回作ってほしいです！松陽先生絡みがいいーーヽ(^ω^)ﾉ (2014年2月11日 16時) (
レス) id: ea69c32538 (このIDを非表示/違反報告)
中村(プロフ) - コメが一気に増えてて驚きです！感謝感謝。更新頑張りますねー！！ (2014年2月10日 21時) (レス) id: e4cc8e376d (このIDを非表示/違反報告)
ちー - いよいよ主人公ちゃんからの返事が…!?続き待ってます(*´艸`*) (2014年2月10日 20時) (レス) id: c2aadded24 (このIDを非表示/違反報告)
nonpi(プロフ) - うわわわ/// 中村さんの書く銀さんかっこいいです！！ (2014年2月10日 20時) (レス) id: b1395c7a6b (このIDを非表示/違反報告)
うるーる(プロフ) - 中村さんの文才にいつもあこがれております!!!銀八先生大好きなので嬉しいです…!!! (2014年2月9日 22時) (レス) id: e478704f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2014年2月2日 20時
